流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

会社に来ていく服がない

以下の文章、10月ぐらいに酔っぱらいながら書いた文章です。

お蔵入りしようとも思いましたが、もったいないので貼っておきます。

 

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リモートワークが進んだおかげで会社に出勤する機会がめっきり減ったが、

その時に感じたこと。それは会社に着ていく服がない、ということ。

 

なんだろう、この感じ。

 

そう考えてみると中学生時代を思い出した。

甘くも酸っぱくもない学生時代の話。

 

そう。

 

以前、というかかなり昔に2chに「服を買いに行くために着る服がない」というネタがあった。ひきこもりが外出しようとするときに、ネタとして使われていたセリフだ。私は引きこもりでなかったが、この気持ちは結構わかる。

 

私が中学生だった30年ほど前。当時はネットが普及しておらず、かつ服がクソ高い時代だった。そんな中でもプライドだけは失わずに最寄り駅のスーパーに併設されている衣類コーナーでは服を購入しないとなぜか心に決めていた。

 

なので、学校帰りにターミナル駅の近くにある中途半端なファッション系のビルでよくわからないデザインの服を購入していた。帰宅途中だと学生服でも不自然ではなかったんですよね。

 

服選びは難しかった。当時は何を着ればいいのかよくわからなかったのだ。

 

結局は中身次第なのでスタンダードなデザインのものを小綺麗にきればそれっぽくなるのだが、そもそもセンスがないので自分が何を着ればいいのかわからない。

 

自然とファッション雑誌に頼るのだが、メンズノンノ的なファッション雑誌は奇抜なデザインをかっこいいモデルさんが着こなしているので参考にならない。

 

今ならネットでフォローするインスタグラマーのファッションを参考にしたり、ファストファッションのお店で適当に買ってコーディネートすればよいのだが…

 

当時は服が高かったので慎重になっちゃんですよね。30年近く前の服は本当に高かった。いや、本当に高かった。感覚的には今の3倍から5倍ぐらいしてたんじゃなかろうか。なので、何を選ぶべきか本当に迷ったんです。

 

さらに、バブルの時代は服の色使いがエキセントリックだったわけですよ。ちょっとした奇抜さが個性であり、スタンダードな服はダサい。そんな風潮だったのだ。つまり、昔の服選びはとってもとってもハードルが高かったのだ。

 

ラジオの深夜放送で玉袋筋太郎さんが、コーディネートの仕方がわからず、ジーンズメイトでマネキンが着ている服をそのままセット買って帰り、その後日にまた服を買いに行ったらまだ同じマネキンがディスプレイされていて、マネキンと服が被り恥ずかしい思いをした、という話があった。

 

とっても同意した記憶がある。それだけ服選びが難しかったのだ。

きっと今の若い子たちにはきっとわからないんだろうけれども。

 

 

で、今の話。

 

学生時代のことなどずーっと忘れていたのだが、つい先日思い出してしまったのだ。

改めて書く。

 

 会 社 に 着 て い く 服 が な い 

 

そう。会社に着ていく服がないのだ。会社にどんな服を着ていけばいいのだろう。だれか教えてほしい。

 

思い返してみると、その兆候は少し前からあった。

 

私は3月ぐらいからずっとリモートワークで家で仕事をしていたのだが、カメラをオンするシチュエーションでは同僚はワイシャツ的なものからすこーしずつカジュアルになってきていたのだ。

 

みんなどんどんおしゃれになっていくわけですよね。

 

そして、出社した日に同僚君から指摘されたわけです。

 

「新規事業を検討しているのにそのスーツとシャツはちょっと・・・」

 

いや、そりゃそうだけど、何を着ればいいのよ。わからねーよと。教えてくれよと。

 

どこまで攻めていいかわからないのです。私より上の世代はまだスーツ着ているし、けれども下の世代はかなりカジュアルになっているし。とか、

 

バリバリのお客様対応をしている営業はまだスーツ着ているので、その人たちに「あいつ色気づきやがって」とか「エンジョイしてやがる」とか思われたくないし。とか、

 

たぶん、なんとも思われないんだろうけど、人目を気にしてしまうのです。厨二かよと、誰もお前のこと見てねーよと言われるのもわかってるけど、でもそこまで服選びで攻められないのです。

 

というわけで、オフィスカジュアル的なものを自前で用意せずに、中に着るシャツを

少しずつ派手なものにしながら、でもまだスーツで会社に行く今日この頃です。