流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

ネガティブ・キャンペーン

1971年ベトナム戦争から戻ったジョン・ケリー青年(当時27歳)は上院外交委員会で、ベトナムでの米軍の戦争犯罪について証言した。その時の映像が33年後の今、民主党の大統領候補になったケリー上院議員に対する攻撃に使われている。その内容とはケリーは勲章ほしさに虚偽の証言をしたという、退役軍人たちの証言である。「彼は過去に我々を裏切った。どうして今、彼に忠誠を示すことができるだろうか」



アメリカ大統領選挙戦のネガティブ・キャンペーンでブッシュ/ケリーの両陣営から310億円もの資金が投入される見込みらしい。ネガティブ・キャンペーンっていうのは、特定の相手候補者の欠点や弱点をつき、イメージを低下させ信頼を失わせることにより落選させることを狙う選挙戦術のこと。



っつーか、310億円ってすごくない?この310億円ものお金の大半がテレビ広告に使われるんだって。すごいねアメリカ、スケール違うね!この310億円はそれぞれの政党が資金源ですが、一体どこから集めてくるんでしょう。インターネットがこれだけ普及しても、相変わらずテレビというメディアの影響力の強さを思い知らされました。これも、選挙の行方を左右する浮動票を確保するための戦略なんですね。学生の頃は、諸外国の人たちは主義主張をちゃんと持っていて支持する政党もあるっていう漠然としたイメージがあったんだけど、こういう話を聞くとアメリカも大して日本と変わらないんだなって思っちゃうんですけど、どうでしょう??



まぁ、それは置いといて、問題なのは肝心の政策論争はおざなりなこと。せっかく追い風が吹いていたのに、大事な大事なケリー氏の主張は

イラク駐留は、もっとアメリカ以外の国に任せちゃってアメリカの負担減らしちゃえばいーじゃん」とか、「海外へのアウトソーシングはアメリカの雇用が減るから税率変更してアメリカの雇用増やせばいーじゃん」とかとか。・・・ケリーさんの政策担当って、ちゃんといるんですよね!?



ネガティブキャンペーンは所詮中傷合戦。行き着くところは、一般大衆の政治不信。

お前らほどほどにしとけよー。