流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

プロ野球スト収拾、12球団維持


日本プロ野球選手会と日本プロフェッショナル野球機構(NPB)の協議が22日に実施され、25日、26日に予定されていたストライキは中止となった。7項目で合意が取られ、先週のストの原因となっていた最大の要因である「来期からの新規参入の積極的な受け入れ」については、22日の協議で大筋が固まり、今後の焦点は新規参入球団の審査がどのように行われていくかに移っていく。



まだ、新規参入の球団が正式に決まったわけでは無く、予断を許さない状況は続きますが、最大のヤマ場はクリアしたというところでしょうか。選手会として取れうる条件での合意を見事に勝ち取った行われたわけで、古田選手を始めとする選手会によくやったと言いたい。お疲れさま。そしてありがとう。

この1日の功績が、日本全国のスポーツファンの胸に記念碑として刻まれることでしょう。



しかし気になるのが、経営側の突然の態度変化と楽天の妙な動き。憶測の域を出ないが、オリックスの宮内オーナーと楽天の三木谷社長は懇意であるとかないとか。裏で密約があったのではないかと囁かれているが、本当に何かあったのか、それはわからない。ただ、もし密室で何か決められた内容があるとすれば、そして球団の新規参入のシナリオが経営側の意向で既に決まっているとしたら、今までの井戸端経営者たちの旧体質と大きく変わらない事になる。



とあるサイトでこんな球団関係者のコメントを見つけた。

「本当にプロ野球のことを心配しているのなら、球場に足を運んでくれるはず。結局、選手会支持とか言っても、単に騒ぎを面白がっているだけ。台風の接近を面白がる心理と同じで、自分とは関係のないことだから、無責任に『ストをやれやれ』と言っているんです」



ファンから愛されるプロ野球の人気を復活させるためには、すべてのやり方を根本的に変えていく必要がある。本当に上記ような発言が球団関係者から出たとは信じたくないが、当事者ほど(しかも得てして上層部になればなるほど)危機意識は薄くなるものだ。



色々と騒動があったが、日本のプロ野球を通して日本のプロスポーツのあり方がいま問われている。大きな変革期に来ているのは間違いない。企業スポーツの広告搭か、それとも地域密着型経営をしていくのか・・・。この大切な時期を逃してはいけない。

本当に必要なのは、今のプロ野球の経営関係者の意識改革なのかもしれない。