以前、「欲しいものがないけど何か買いたい病」について書いた。
自分が何か買いたくて仕方ないけど、自分が何を買いたいのかがよくわからない...。けれども、とにかく何か買いたくて仕方ない!...という話だった。
何を言っているのわからねーと思うが...。
で、最近はこの病気が収まっていたので安心していたのだが、つい最近になって再発しました。それも、自分にとっては悪い方向で。一言であらわすと、amazonこわい、ということです。
まぁ、世の中では大なり小なりあれど、買い物でストレス発散というのは一応の市民権を得ているので多くの方に理解していただけるのではないか、と思っています。
4月になってその症状がすこし終息し、自分の行動を改めて振り返ってみたところ、「なぜなのか...」と思うことがいろいろあったので、自分でも驚きつつ書き綴ってみます。
目次
病気のはじめ
私が異変に気付いたのはだいたい2017年の年末ぐらい。私の仕事はだいたい下期(10月~翌年3月)が忙しいことが多く、3月の年度末に向けて、だいたい12月上旬ごろから仕事が忙しくなります。そして、その頃とほぼ同時に買い物をしたくなる病の症状が現れてきます。
私が「病気」の再発を自覚するのは大抵がコンビニで、病気というよりもちょっとした違和感を覚えるというぐらいのものです。その症状は普段飲まないような飲料やお菓子、そしてカップ麺などをコンビニでついつい買いたくなってしまうというものです。こういう症状がでたら危険のサイン。
店内に入ったら、とにかく何かを買いたいと思いつつ、店舗内をウロウロしてみるわけです。まずは書籍、ドリンク、お菓子、即席麺、文具、とりあえず一通りのものを眺めつつ店内をウロウロしてみます。けれどもコンビニは基本的に定価販売なので安心して買い物ができません。損得勘定が働いてしまうわけです。
そこで、私は駅から少し離れたところにあるドラックストアに向かいます。ドラックストアは定価販売のコンビニよりも少し安いので、安心して大量買いできるし、コンビニなどの売れ筋商品ばかりではなく、普段のコンビニなどではあまり目にしないような商品が並んでいたりのでちょっとした驚きの体験があります。
少し広めのドラックストアはお菓子や飲料、そしてちょっとした生活雑貨などを販売しているため、夜間にうろつくには最適です。普段に眺めないような商品を欲しいものを徒然なるままに買い物かごに入れながら、あれが欲しい、いやこっちのほうがおいしそう、むむ、こんなものもあったか、と、ショッピングするわけです。おやつから即席麺、そしてなぜかお掃除用品などなど、欲しいものをすべて購入しても数千円で収まります。その日はそこで収まるのですが、これだけに留まりません。
数日後、ドラッグストアだけでは飽き足らなくなり、地元にあるドン・キホーテにも足を延ばしてみます。ドンキは品ぞろえのみならず店内の展示もそこそこカオスで、店内を歩いていても楽しいです。客層もより豊かだし、ちょっとした異世界が味わえるし、私の物欲を刺激する商品がたくさん並んでいるのです。そこでチャレンジして怪しいブツを購入すると、大抵は失敗するんだけど。
大いなる異変
以前であれば、この後は帰宅途中の駅で降りて家電量販店をうろつくのが私のルーチンでした。しかし、今年は違いました。そして、近年は私の消費行動の割合が大きく変わりつつあることを実感したのです。
なぜか、家電量販店よりもamazon推しになってしまったんですよ。
家電量販店って、楽しいですよね。お店には男ゴコロをくすぐる様々なブツが転がっています。男子は年齢がいくつになっても、家電量販店が好きなのです。
カメラを触ってみたり、大画面高精細のテレビを眺めたり、オーディオをいじくってみたりしながら、これを購入したら自宅のどこに置こうか?自分のコレクションのどれを処分したら買えるだろうか?使っているシチュエーションを想像しながら、妄想を広げられる。そうして私はついついうろついてしまうのです。
しかし、楽しいことは楽しいんだけど、最近の家電量販店での買い物はサプライズが無くありませんか? 商品を目の前にするとどんなものか何となく想像できてしまうし、リアル店舗で見たものは思わずその場でネット検索して、いざ購入しようとする際は必ず価格.comコムなどをついつい検索してレビューを参考にしてしまうのです。
店内のはしっこに行きながら、近くの喫茶店に立ち寄って一息つきながら、気になるあの商品が高いか安いか、評判はいいのか、自分の使い方に合っているのか等などを気にしながらネットサーフィンをするわけです。
これはこれで楽しいのですが、この消費行動には大きな弱点があります。そう、心がときめかないのです。価格comのレビューからその他のブログから、何となくどんなブツか想像できてしまうのです。
いや、誤解をされないように補足しますが、家電量販店は楽しいのです。けど、ときめきがないのです。無理やり例えるなら、「あの娘、かわいいし一緒に居て楽しいんだけど、ドキドキすることがないんだよな」的な感じ。(俺何者だよ...)
そんな違和感を覚えながら過ごしてきたわけですが、ここに来てその違和感が一気に噴出してきたのです。そして、それを埋め合わせてくれるのがamazonだったわけです。
「amazonでのお買い物」の印象が変わった
私はなぜamazonで買い物をしてしまうのか?を紐解いていきます。
以前、私にとってamazonといえばジャンルによる得意不得意があって、自分にとってどうしても必要なものだけを取り寄せるマシーンのような存在でした。ところが、最近はあらゆるジャンルをamazonが支配しつつあり、そのカバレッジの広さとその深さによってありとあらゆるものを提供してくれる存在になってきています。
そして最近になって、amazonの近年はジャンルの得意不得意が少なくなっただけでなく、amazonは我々に驚きを与えてくれることに気づきました。自分が微妙に欲しそうな商品をレコメンドしてくれるのです。ギリギリ買っちゃいそうで買わなかったけど、何かの一押しがあれば買ってしまいそうな商品をおススメしてくるのです。さらに、セールをやっていれば価格もそこそこ安かったりします。
だから、病気になってしまった私は家に帰ってからamazonでのネットサーフィンに興じるわけです。そう。私はamazonでお買い物の楽しさを再確認したのです。
もしかしたら、同じように感じてる人は多いのではないでしょうか。
お買い物をamazonに支配されつつあるという事実。
では、なぜ楽しいのか!?その理由について述べます。
私がamazonに侵食される6つの理由
1.たくさんの商品を扱っていて、かなりの網羅性がある
amazonはロングテールの最たるサイトです。売れ筋の商品から「えっこんなのまで?」という商品も扱ってます。一昔前、私は本やCD以外の品ぞろえは悪かったのですが、今ではアパレルから専門用品、生活雑貨など含めてありとあらゆる業種のブツを網羅しつつあります。っていうか、品揃えヤバイ。最近は服や電化製品もとりあえずamazonで価格を調べてみます。
更に、amazonが専門業種内でも進化しつつあるところも驚きの理由だと思っています。私は趣味で自転車(ロードバイク)に乗るのですが、昔は自転車のパーツなんてほとんど売っていなかったのに、今では自分が欲しいと思うものはそこそこ売っています。
その網羅性は専門系のショッピングサイトがこの先生き残れるのか、と心配するレベル。それも、知ってるメーカーだけでなく、聞いたこともないようなメーカーのラインナップもそこそこ充実しているのがamazonのすごい点だと思いつつあります。自分の趣味が変わっても購入するお店が変わらない。これは恐ろしいことですよね。
2.そこそこ安い
いくら沢山のブツを扱っていても、市場価格からかけ離れていては触手が動かない。ところがamazonの仕掛けの妙なのか、いろいろ探すと安い。
で、実はこの、「いろいろ探すと」っていうのがミソで、何も調べずに購入すると普通の値段でしか買えませんが、amazonでは定期的にセールを行っており、意外なものが意外なタイミングで安くなっていたりします。値付けも絶妙な価格で、買おうと思っていた商品がセールで安くなっているけど、うーん、迷う!というくらいの絶妙なプライシングで勝負してくる。
この、プライシングの妙がamazonのすごいところだと思います。そして、「3」でも書きますが、(amazon以外では)名を聞いたことが無い製品が多数あって意外と安く買い物を楽しめてしまいます。
3.怪しげな中華製品
amazonでは、たとえばデジモノ関係ではそもそも聞いたことがないようなメーカーの製品が多かったりします。私からすると怪しげな商品(主に中華製と思われる)がたくさん売られているのです。
昔は、中華製品は安かろう悪かろうの代名詞でしたが、今ではそこそこ良いクオリティの商品が多いです。そこそこ使えて、結構安い。これらの製品、最高のクオリティからは程遠いものの、そこそこ使えて、そこそこ安い製品が揃っています。100円ショップ以上、家電量販店で売ってる製品以下のクオリティ。期待しないで買ってみたら意外と良かった、という商品が多い。
ざっくりと感覚で点数をつけるなら、70点ぐらいの製品が3分の1ぐらいの価格で手に入る。そんな一定のクオリティのブツを扱っているのです。クオリティを気にしない人ならば、半数以上が満足できるレベルに達しているものが多いのが特徴です。
4.ステマで汚染されたレビュー
これは、「3」にも関連します。特に聞いたことがないメーカーの製品で評価数がとても多いレビューがありますが、これがマジで信用なりません。
「amazonで見たこともない会社の製品を見かけた。安くて評価が高かったので試しに買ってみたけれど失敗した...。」
こんな経験はありませんか。(私にはあります( ノД`)シクシク…)
amazonではレビュー数と評価の良さだけでは判断できません。そのジャンルで真贋を見極められる眼力が必要となるのです。特にamazonのレビューは鵜呑みにすると危険で、これを妄信してはいけません。
amazonのレビューはステマで汚染されていることを前提とすべきなのです。
amazonでこれだけレビューがあるなら、amazon以外でのネットの評判を調べようとネットで検索してみても、参考になりそうなレビューがほとんどない...ってなこともあります。なんだこれは。
そう。最終的には買ってみないとわからない。怪しげなレビュー群をにらめっこして、自分と勘を頼りに商品を吟味する。調査したうえで、許容できる額だったら「別に騙されていいかな」と思える瞬間があってポチります。
駄菓子屋に売っているおもちゃの感覚。小学生時代の頃を思い出させる。
この感覚...どこか昔懐かしい...まさにリアルガチャ!!
そう。amazonの購入はリアルガチャなのです。
5.微妙なタイムラグ
量販店で購入した場合、商品をすぐにお持ち帰りできますが、amazonの場合は届くまでのタイムラグがあります。amazonでは当日お届け便なんてものがあるが、基本的にはamazon プライムなどでも基本は翌日配送だ。注文してから翌日のブツが届くまでワクワクできるのである。
しかも、最近は配送業者が変わってしまい、自宅で待機しているのに一度も呼び鈴が鳴ることなく不在表だけがポストに投函されていたりする。amazonめ!俺のことをじらしやがって!!(違
6.とっても便利
UIに優れて注文しやすいスマホアプリ、とっても見やすいサイト。絶妙なレコメンド。そして配送は翌日には届く。とっても便利ですよね。amazonには買い物の楽しさも便利さもいろいろとギュッとつまっているのです。....
...と書いてみましたが、ほんとにまぁ、どうでもいい話ですね。
この病気、「何か買いたいけど何が欲しいかわからず、amazonで買ってみる病」と名付けてみましたが、漢字で「病気」と書くよりも「ビョーキ」とカタカナで書いたほうがなんだかしっくりくる気もします。
幸いにして4月になってこの病気が収まってきたので、今度時間があったら買ってみたものをレビューしてみようと思います。