流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

内藤大助と亀田大毅

ボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチの内藤大助選手と亀田大毅選手が戦った。ご存知のとおりの結果だったわけで。。


リアルタイムにテレビでは見てなくてその後にスポーツニュースとYouTubeでみたけど、最後の12ラウンドは酷いを通り越して面白いというレベルの試合で、亀田大毅にはちゃんとボクシングやろうという意思が感じられなかった。


で、チャンピオンのインタビューでは「弱かった」って書いてあったのに、「じゃぁなんでチャンピオンが亀田大毅を倒せなかったんだろうか」っていう疑問があったわけです。チャンピオンのKO率は特に低いわけでもない、はてどうしてだろう?って思ってました。
まぁ勝つことが最優先でリスクを冒さずに戦ってたのかな思ってましたが、いろいろ調べてたらプロのジャーナリストたちが書くボクシングのブログ「拳論」に行き着きました。


http://boxing.10.dtiblog.com/blog-entry-413.html


そこに、今回チャンピオンが亀田大毅をKOできなかった理由がある。
理由はこうだ

内藤が倒せなかったのには理由がある。宮田会長も認めていることだが、フェイントの多用が裏目に出た。大毅が内藤のフェイントに引っかからなかったのだ。
実は、内藤が大毅を称えたのもこの点があったからだった。「フェイントに簡単に引っかかる選手もいるのにね」(内藤)


ところが、このブログにあるように裏話がある。


 しかし、そこに専門誌のライター氏が鋭く内藤に質問した。「大毅は内藤選手の目を見て戦ってました?」分かるだろうか? 
ボクサーは目の勝負でもある。相手の視線で次に来るパンチが読める。徳山昌守は、この目を使ったフェイントが得意だったのだが、
当然観衆に伝わりにくいため彼の技巧は過小評価を受けた。大毅がもし内藤の目を見ていたら、フェイントに引っかかっただろう。
答えはノー。その瞬間、関係者の間から笑いが起きた。「内藤さん、大毅はフェイントに気づいてなかったんですよ」
つまり、フェイントを先読みして引っかからなかったのではなく、大毅は内藤のパンチを読む手法すら身に着けていなかったということ。
内藤は一言「・・・あ、なるほど」会見場は笑いに包まれた。大毅はフェイントも必要なかったレベルだったのか。


つまりは、当然身に着けているべきスキルを身に付けていないレベルの違う二人が同じリングで試合をしていたのだ。
亀田大毅の素質はそれなりに凄いのだろうけど、実力は世界ランカークラスではない。そもそも18歳でこれからが期待される年代の選手だ。それが何の因果か、マスコミ(というか某局)に持ち上げられたあげく格好の餌食にされてしまった。


だってまだ18ですよ。本人のことを思うとちょっとだけ不憫に思えてくる。彼が試合中に犯した反則の数々は許されてはいけないけど、まだやり直しがきく年代だと思う。


これから亀田大毅や亀田家に対していろいろなバッシングやら裁定やら、大変な状況が続くと思う。ただ彼にはコレに懲りず、またリングに帰ってきて欲しいものだ。実力を身につけた本物のボクサーとして。
私はそんなドラマを見てみたい。安っぽく作られた親子愛ではなく、一人の人間がリアルに成長していく生き様を。
まぁそんなにボクシングの試合は見ないので、批評する立場に無いかもしれないけどあえて書いてみました。


と、思いつつ、「あれ?俺は真っ当な人生を送っているのだろうか、ちょっとまずいな」と自問自答してみるのであった。
俺32歳。まだやり直せるかなぁ。