「一般作品がプロの作品を凌駕する」
こういうことは、もう不思議でない時代がやってきた。
それを可能にしたのは、PC・ソフト・ビデオなどの機材の低廉化により作成の敷居が低くなったことによる裾野の広がりと、公開するインフラが整ってきたことである。
Cnetのエントリーでこんな記事がありました。
記事の内容は、大手企業の広告を一般ユーザがつくる試みがあり、一部の企業がチャレンジしようとしている。という内容だ。
「Sony Transformation」は18歳の若者が作ったらしい。
まぁよく見ると、ビジュアルエフェクトのスタジオで働いている青年が職場の機材を使って作成したと書かれており、厳密にいうと一般人が趣味で作ったのとはわけが違うのだが、それにしてもこのクオリティは凄い。
一体どうやって作ったんだろうか、と思ってしまう。
ほかにも、ConverseやMasterCardやらがコンテストを開いて、広く一般公募者から作品を募集している。今はマーケティング的な側面が強いのだが、ここで大事なのは本文にもあるとおり、
「いまでは大手の広告代理店に大金を支払わなくても広告をつくれるようになっている」
ことである。これっていわゆる一般的に言われているチープ革命だよなぁ。Googleの台頭を出すまでもなく、いままさに広告のビジネスモデルが大きく変わりつつあるってことでしょうか。一般公募者が一流企業の広告を作るという試みがうまくいくかわかりませんが、今後が楽しみな話ですよね。
話は若干かわりますが、かくいう私も、昨年に結婚式の二次会ムービー作成を後輩から依頼されたため、ビデオ編集事情などを調べつつ、ムービー作成にトライしてみたのだが、本当に面白かった。
そこそこのスペックのPCと、Premiere ElementsとPhotoshop、そしてLiFEwith PhotoCinemaでそこそこのムービーが出来上がります。
ムービーの演出や構成ついても、テレビ番組や映画、某Flashムービーなども参考にしました。その中でもクオリティが高かったと思わせるのが格闘技イベントPRIDEのいわゆる「煽りビデオ」。
格闘技イベントはほとんど見ないのだが、そんな私にも感情移入をさせる演出の妙は素晴らしいと思ってしまいました。
逆に、結婚式の二次会ムービーを製作している某ベンチャーのWebにあった結婚式2次会ムービーのサンプルなども参考にさせて頂いたのだが、失礼ながら「あれ!?これだったら俺にもできそうだな」と思わせるような出来栄えでした。
ある程度のクオリティのものを、コストをかけずに大量に製作し、見込み顧客に絶えず販売できるノウハウがあれば凄いと思いますが、実際のところどうなんでしょ。
それを思いながら、プロもどんどん選別される時代がやってくるんだなぁ、と一人思ったのでした。