流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

アラフォーなら読んだ方がいい、LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

あなたは、100歳まで生きます。だから、引退は許されません。さぁ、どうしますか?

 

そんなことを言われたら、あなたはどう思うだろう。

あなたは、笑ってお伽話として済ませますか?
そんな人にはこの本は不要です。

 

それとも、マジか?ヤバい。どうにかしなきゃ。
すこしでも思うならこの本を読むべきです。

 

さすが、ベストセラーになっただけのことはあります。
そういう説得力を持って分からせてくれる本です。

 

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 

 

 

この本の命題

この本では、医学の進歩によって人間の平均寿命が延び続けたら、
どんな社会になり、どんな働き方になるか。
そのために、どんな生き方をしたらよいかを書き綴っていきます。

 

どうやら、2007年に生まれた子供の半分は、
107年以上生きると予想されるんだとか。

 

そうすると、社会はどうなるでしょう。
まずはお金と健康の心配をしますよね。

 

まずはお金。今後、年金は一体どうなるのか。ちゃんと支給してくれるのか。

この本では、定年退職後に悠々自適な生活を送ろうする
私たちの甘い幻想を見事にも打ち砕いてくれます。

「60歳で引退なんてできねーぞ。」

 

もし、皆んなが100歳まで生きるならば、
大学卒業(22歳ごろ)から働き始めたとして、80年弱を生きることになる。
だとすれば、働き始めから約半分の60過ぎて定年退職とかマジ無理だよね。

 

とてもシンプルな話。たしかにそうだ。

 

んじゃ、いくつまで働かなきゃいけないのか。

 

ざっくり計算すると、引退後に現役世代の半分の生活費で
やりくりしようとした場合、なんと、80歳まで働かなきゃいけないそうな。

 

そうなの?80歳まで生きなきゃいかんの?
そしたら、俺たちどうしたらいいのよ。

 

長く生きること。それはすばらしいこと。だけど...
ついつい、そう考えてしまいます。本当に長く生きることは良いことなのか?

 

いままでの世代の働き方、社会はどう変わるのか

私たちの親世代(団塊世代)では、
教育・勤労・引退の3つのステージから形成されるのが一般的とされます。

 

若年時に教育などで身に着けた資産をもとにキャリアを形成し、
それを少しずつ消費しながら引退を迎える。

 

このような社会システムにより、人々の働き方が成り立っていた。
この3ステージ制は、そもそも産業革命のときに成り立ったものだ。

 

工場労働が労働の画一化を生み、

仕事と家庭を分離し、余暇時間もきっちりと決められた。

 

同じような労働時間と働き方。
社会がどんどん変わると、有能な人が働き方を選択できるようになるので、

同じような働き方にはならない。社会が変わってくる。

 

じゃ、どう生きたらよいの?

一番大事なことは、有形無形の財産を形成し、しっかりと備えること。
できるだけ長く働けるように、キャリア形成をしなければなりません。

 

本書では、年齢別のキャリアプランを示してくれています。


できるだけ、長く働くにはどうしたらよいか。
企業に依存せずに、キャリアを形成していくには?
そして、私の子供たちの世代はどうしたら?

 

その答えは本書に書いています。

 

複数のキャリアパスは、

私にとってあまりにも楽観的なシナリオに思えましたが、

シンプル化するためにあえてそのような記載にしてるとのこと。


ま、そりゃそうだ。しっかり描くと悲観的になってしまいそうだし。


ともあれ。長い人生のことを考えさせてくれる良い本だと思いました。

 

私の世代(アラフォー)は逃げ切りなんてできないですね。
有形無形の財産形成にに励むべし!!