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流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

OracleのSun買収について書いておくか


IBMが交渉に失敗したのは聞いたが、結局Oracleだったか。ちょっとしたサプライズでしたね。私はいまだになぜ買収したのかを理解できていない一人です。というわけで、ちょっとここで一言いっとくか。


■Sunのハードウェア事業について
これはもう売却するのではないか。
ハードウェア事業を継続するためには、莫大な研究開発費がかかるため、頃合いを見計らって売却される可能性が高いと思ってる。今のところ、売却先は富士通しか選択肢はないような気がする。
IBMに買収されると聞いたときは、ここ1〜2年で大量需要が見込まれるデータセンター需要を見込んでのことかと考えたが、Oracleの場合はもともとハードウェア事業を持っていないので、この事業を継続する可能性は低いとにらんでいる。だから、Sunが提供していたハードウェア事業を、Sunの顧客が欲しいハードウェアベンダーに売却する可能性が高いと思ってる。
富士通にとっては、IBMに買収されるよりはマシだったかもしれないが、ちょっと苦しいかな。


■Sunのオープンソース事業について
MySQLは売却されるという観測もありますが、私はMySQLは「飼い殺し」するような気がします。MySQLはまだデータベース市場の全体のシェアは低いが、将来的にOracleのデータベース事業を脅かす可能性があるからだ。

この脅威から身を守るためにはいくつかの選択肢があるが、最良の方法は積極投資を控えて成長を止めることだ。
つまり、MySQL事業はそのまま放置ってこと。もし、イノベーションのジレンマに倣うのであれば、MySQL事業に積極投資して成長軌道に乗せ、まずはMS SQLをターゲットにして販売活動をすすめるというる選択肢があるが、その可能性は低いと考える。

Oracleのライセンス(&保守)事業を将来的に守るためには、MySQL事業の積極投資を控えつつ、ローエンドのデータベースはMS SQLサーバへのカウンタメッセージとして使い、ミドルクラス以上の顧客にはOracleを案内するという戦略をとると予想する。


■本当に欲しいもの
んじゃなんだったんだろう。そう考えると、むしろ、Javaのブランドを欲しがったのではないかという気がしてくる。これをいかにして収益につなげるかの勝算があるのだろう。


というわけで、総括するとこんな感じになるんだろうか?
・サーバ事業 → 売却
オープンソース → 飼い殺し
Java → ブランドを活かして収益につなげる



今回の報道を受け、「ハードウェア業界とソフトウェア業界のシェア争いが加速」と見る動きもあるが、今回の動きに関しては関連性が低いと思ってる。
つーか買収額は56億ドルって、よく考えてみると、日立の前期の赤字より少ないのか・・・。