NHKのエビジョンイルこと海老沢会長が事実上の辞意を表明した。
ネット上では、「やっと辞めたか」とか「今頃おせーよ」などと言った意見から「辞めて天下りして、退職金1億5千万で次の会社でも年収3000万」かよとか、色々な意見がありますなぁ。
もともとはNHKの不正への糾弾だったのに、矛先が海老沢氏個人へと向けられちゃってます。不正は糾弾すべきすし、観ている分にはその方が面白くって興味が沸くんですけど、これって以前に書いた「ネガティブキャンペーン」と似ちゃっていて、問題の本質が見えなくなっちゃう可能性がある危険なことですよね。
問題は、NHKの果たす役割が歴史と共に変わっていることと、様々なメディアに対応するためにNHKが肥大化していることの2点がある。
NHKを否定しているわけでは無く、知的価値を創造できる信頼できる放送局だと思ってます。ただ、いらない電波帯域を占有するための、NHK職員を養うための番組が多すぎるのではないかってこと。批判は出て当然。もっとスリムアップした組織にするためには、現在持っている一部を民営化する方法があるんですが、不思議というかやっぱりというか、そういう意見ってあまりないですね。
どうせ、将来的にはIPで放送しちゃうんだから、放送局の価値そのものが変わってきちゃうのは明らかなので、NHK含めた各社もうすこし敏感になっていいと思うんですが、テレビ局の人たちは全くそう思っていないですよね。地上波デジタルなんかに対応して満足してる場合じゃないと思うんですが。
と、好き勝手に書きながらも私、NHKは紅白歌合戦と共に、自らの役割と今後の方向を考え直すいい機会かもしれないなぁと思いつつ、自分もちゃんと将来考えなきゃいかんなーと思ったのでありました。