4日ほど前から読み始め、昨晩に読了しました。
日本を舞台にしたパニック小説。
わずかな生存者たちが、これまでの価値観を捨てて生きていかなければならない状況に陥ったとき、人は何をよりどころにして生きていけばいいのだろう。状況が刻一刻と悪化する中で、人は何を思い考え、行動したらいいのだろう?絶望、無気力、恐怖、不安、とどう向き合って生きたらいいのだろう。
そんなことを考えさせられた小説でした。
読みやすさは相変わらずピカイチです。物語の最後のほうは続きが気になり、ページをめくる手が止まりませんでした。読ませ方はさすがと思わされます。
けど、この小説、多くの人がどこかで読んだもののような内容に落ち着いているのは否めないし、これまでの東野圭吾さんのエッセンスもところどころに混じっていて、ラストはかなり予想された内容そのものでした。
大好きな作家だけど、個人的には東野圭吾さんの独特の味付けも薄い気がしたので、満足度は4というところか。
っつーかこれ、ぜったい著者は映画化を狙って作っただろと。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2009/04/15
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