中間管理職というと、個人的にはネガティブなイメージがあるが、そう感じているのは私だけではないだろう。
この本、課長というポジションを激しく肯定するところから始まる。課長は必要な役職であり、将来的にも不足していく役職であるにもかかわらず、その重要性を認識されていない。そんな、どちらかというと後ろ向きになりがちな「課長」という職位にスポットをあて何を考えて振舞うべきかを書いた「教科書」がここにある。
内容は、課長業務の全般にわたっている。これを読むことによって明日からすぐ変わるという内容ではなく、あくまでも一般的な内容を抽出したものだが、意識して実践することの意義はとても大きいと思う。
この本のよいところは、
・書かれた内容が具体的であること
・日本の企業文化の特徴を踏まえて書かれていること
・うまくまとまっていること
以上3点だと思う。本に書かれている内容を抽出すると当たり前過ぎるコメントが並んでいるが、こういう本で日本の組織にあてはめてなかったのは事実。
また読み返したい本のリストに1冊加わりました。
- 作者: 酒井穣
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/02/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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