流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

mixiの日記をアーカイブする(9)

約16年前の日記。アホなことしか書いてないよねぇ。。

ただ、それぐらい色々とおかしかったのだと考えてます。いつでもこんな日記が書けるような心持ちでありたいと思いました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

返してください
2008年07月05日00:50
梅雨のこの時期は、自分が一番嫌いな季節である。

今年はそうでもないが、この季節は雨が降って気分がよくないだけでなく、カサをよく無くすため、ブルーな気分に陥りやすい。先月も、2週間のうち二度も買ったばかりのカサなくしました。

といっても、自分がどこかに置き忘れたわけではなく、会社のオフィスのカサたてに置きっぱなしにしておいたら、いつの間にかカサがなくなっていた・・・って話。
 
まぁ、2本とも会社近くのコンビニで買った傘だから、おそらく誰かが間違えて持ってかえってしまったのだろうが、一週間に二度も、会社で自分のカサが無くなってしまった事実にちょっとブルーになってしまいました。


オフィスや店などで、傘を間違えて持って帰られててしまうことは、多くの人が経験していると思う。そんなときは腹が立つこともあるだろう。

そんな時に思い出す話がある。名古屋に転勤していたころの1コ下の後輩、K原君から聞いた


「盗まれても腹が立たない考え方」


K原君は、誰かにモノを盗まれても、ブルーな気分にならない考え方を教えてくれたのだ。 話は名古屋に転勤していた7年ほど前にさかのぼる。


。。。。


ある休日の昼下がり、当時住んでいたマンションから出て買い物に出かけようとしたところ、自分の原付バイクがいつもの置き場所に無いことに気がついた。


あれ!?おかしいな。はて・・・。原付をどこかに置き忘れてきたのだろうか・・・。。。 しばしの間、自分の記憶を辿った。
えーっと。たしか、1週間前に原付に乗って買い物に出かけ・・・、マンションに乗って帰ってきて・・・、マンションのバイク置き場に置いたところー・・・までは覚えているなぁ。ブツブツ・・。


そこで気がついた。


「お・・・俺のバイクが盗まれた!!」


名古屋はクルマ社会。いろいろなところに行くのに車を使わなくてはならない。当時は車も持ってたけど、身軽な原付は私の足がわりとして大活躍してました。

また、原付は自分が実家にいたころから乗っていて、大切に可愛がっていた愛車だったので、すごく大事にしていたこともあり、自分の親友というか彼女というか相棒を失ったような気分になり、すごく腹が立ったのです。


「ゆ・・・許せぬー!」


すぐに近くの交番に行き、盗難届をすませる。そこで色々と話を聞いた。 警官いわく、自転車と違ってバイクが盗難された場合は、バイクが持ち主の所に戻ることはなかなか無いらしい。自転車は乗り捨てられることが多いために、意外とすぐに発見されることが多いけど、バイクはそうでもないとか。だから、警官に「諦めたほうがいいよ」って言われ、ブルーで悶々とした週末を過ごしました。


そして週明け。 腹立ち半分にK原君にバイクを盗まれた話をしたところ、意外な回答が返ってきたのです。


K原君 「そんなときは、すげーカワイイ女性が、自分の原付を盗んだって思えばいいんですよ」


俺 「え・・・?それどういうこと?」


最初、私は何のことか意味がわからずに詳細を聞いてみた。あまりにもぶっ飛んだ話だったが、一言で言うと
「すべて妄想して都合がいいように解釈しちゃえばいいじゃん」という話だった。


K原君が教えてくれた脳内革命の概要はこうだ。


①自分ことを密かに好きと思っている女性が存在する
②その女性はものすごく超絶スーパーウルトラ可愛くて綺麗である
③ところが、その女性はとても恥ずかしがりやであり、好きな男性(つまり自分のこと)と話したことが無い
④そこで、好きな男性(つまり自分のこと)に言い出せず、ちょっとストーカーっぽいことをしてしまいがちである
⑤勢いあまって好きな男性(つまり自分のこと)の持ち物であるバイクを盗んでしまう
⑥そして、そのバイクは、女性の部屋で大切にされている
⑦だから、バイクが見つからなくてもその女性の部屋で大事に保管されているからであり、 暴走族が改造して乗り回してたり、第三国に輸出されてしまったから・・・ではない



その話を聞きながら、私は「アホか!」と思いつつも、不覚にも絶世の美女が、私の原付をキレイに磨く姿を思い浮かべてしまったのだ。


俺 「あー、、、だとしたら許せるかもなぁ~。ムフフフ・・・。」


まぁ、①だけでも天文学的な確率になってしまうのはさておき、こういうことを一瞬でも妄想してしまう自分に対してとてもアホらしくなり、そして、少しなりとも「まぁいいかー」と思ってしまう自分が居たりして、腹立ち気分がずいぶんと治まったものです。


結局、バイクはいまだに出てこないので、名古屋の絶世の美女さんが大事にしてくれてるのは間違いありませんが、どんなシチュエーションでも大切なのはポジティブに考える気のもちようなんだということを大いに学ばせていただきました。


だから、梅雨のこの季節に限らずカサが無くなってしまったときは、自分をすごく気に入っている凄くかわいいコ(もしくは超イケメン)のシワザなんだと解釈してみましょう。
きっと、ちょっとは気分がやわらぐはず!