流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

スマホ2台持ちからの卒業

私はここ10年ほど携帯電話(というかスマホ)を2台持ちをしていたが、つい先日にとうとう2台持ちから解放されました。今回のエントリーは自分語りです。

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長らく続けたスマホ2台持ちの終焉は私にとってとても感慨深く、ある意味時代が終わったような気がした。私にとってスマホを2台持ち歩くことはとても意味がありましたが、周りからの理解は得られがたく、身内からみてもかなり変な行為のように思われていたようだ。

 

では、私がなぜ?ずっと携帯電話(&スマホ)を2台持ちをしていたのか?
そして、なぜそれをやめたのかを書いてみようと思う。

 

スマホ2台持ちしていた理由

私がスマホを2台持ちしていた理由。それは、最初はiPhoneを使ってみたかったから。そして途中からは携帯会社の正規料金を払うのが馬鹿らしいからという理由からです。

 

iPhoneが日本に登場したばかりの2007年、当時のiPhoneはすごかった。本当に、そこに未来があった。iPhoneのデザインはクールだったし、設計思想などに心が躍ったし、iPodとデジカメと携帯電話が1つになるのは単純にうれしかった。あぁ、思い描いていた理想のデバイスがやっとここに来た、と感じたものだ。

 

その一方で、iPhoneが発売されてからしばらくの間、たぶん半年ぐらい間iPhoneの完成度は本当に低かった。今でこそスマホは安定して稼働するのが当たり前になっていますが、当時は設定をいじらないと日本語変換が使い物にならなかったり(予測変換で数秒待たされたりした)1日1回の再起動が必要だったりなどなど。まぁ普段使いにはひどい端末でした。

 

というわけで、iPhoneは一部のマニアを除いては一般人ウケしないであろうマニアックな端末であったわけです。まあ、これはiPhoneに限った話ではなくその後にでたAndroidもひどいものでしたよね。なので、iPhoneをメイン端末にするには心もとなさすぎて、2台持ちするしかなかったんですよ。当時、iPhoneはソフトバンクしか取り扱いをしておらず、純新規契約で携帯電話のプランを契約すれば、iPhoneを格安で入手できていたんです。

 

私のiPhone遍歴

私がスマホを2台持ちを始めたのは2008年。日本でiPhone3が発売されてしばらくしてからです。とある方から1年以上iPhone3を借用し、その後、2009年からサブ端末としてずっとiPhoneを契約し、色々なキャリアを転々としながらずっと使い続けてきました。

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私はこれまで、
iPhone3→iPhone4→iPhone4S→iPhone5→iPhone6→iPhone6s→iPhone8 という変遷を遂げていますが、この間、iPhone4と4S以外では本体代金を支払ったことはありません。さすがにiPhoneの新製品を発売直後に0円で入手するのは無理でしたが、発売から半年ぐらい経過すると0円でガンガン配っていました。いまでは考えられない時代ですよね。

 

iPhoneの4sぐらいまではスマートフォンという言葉も一般化していなかったので、ケータイor iPhoneみたいな選択肢だったんです。まだiPhoneがマイノリティだった時代。その後、ソフトバンク以外の通信キャリアがiPhoneを扱いだした後は、MNPでキャリアを転々としながらiPhoneを使い続けてきたわけです。いわゆる超ライト乞食ってやつかもしれません。3大キャリアを10か月~2年間隔で転々としてきたのです。

 

スマホ+携帯2台持ちを不便と考える

ただ、スマホ+携帯の2台持ちを続けることで「持ち歩くのが面倒」と感じるようになってきました。そして、デバイスの大型化がそれに拍車をかける。また、何よりも人前でガラケーを出すのがとても恥ずかしくなったんですよね。

その一方でスマホの品質が安定化し、メイン端末にしても問題ないレベルになりバッテリーが長時間化する。

 

そんなわけで、たぶん2014年ごろから携帯デバイスの2台持ちの解消をずーっと考え続けてきておりました。しかし、スマホの料金プランは高価だったため、2台持ちを解消させるには至りませんでした。知人が毎月8000円とか払っている横で、その半額程度のトータルコストで運用しているわけですから。お金がないというわけではなく、このあたりになると半分趣味みたいな気分で2台持ちをしていました。

 

その後、Android機でDSDS対応のスマホが出たときには大喜びだったわけですよ。で、ASUSのZenfone3を試してみました。FOMA SIMと格安SIMの2枚差しができちゃうんので、試しに格安SIMを契約して運用してみたのです。2枚差しができるようになったため、ようやくガラケー持ちからは卒業でき喜んだのも束の間、やっぱりメイン端末には成りえず、FOMA契約はずっとそのままになっておりました。

 

何より残念だったのはAndroid機は私には合わなかったのです。それ以前からAndroid機を仕事で使っていたので何か違うとは思っていましたが、やっぱりAndroidでは不思議とダメなんです。別のDSDS機も試してみましたがやっぱり駄目でした。友達としてはOKだけど恋人にはなれない、そんな感じ?よくわからん。

そういえばZenfone3でDSDSしたことは以前に書きましたね。

 

nagas.hatenablog.com

 

時代は変わる

そうこうしている間に月日は流れました。iPhoneがどんどん高価格化していったのはもちろんですが、それよりも大きく影響を受けたのが2018年4月の総務省の方針変更ですね。MNPで転入する加入者を優遇しすぎちゃダメっていう制度変更。あれはダメでしたね。

 

要は端末を安く使い続けられなくなったのです。まぁ、過剰なMNPキャンペーンが一番の害悪で、それを抑止したいってことだったんでしょうけれども。結果として消費者側のメリットは限定的となり、端末を値引き販売したくない携帯キャリアが得する結果になったように思います。総務省のやることが裏目裏目にでましたかね。

 

その一方で、私の料金プランもかなり謎契約になってました。私がiPhone8を購入した際にはauのピタッとプランでの契約だったため、高額請求を抑止するために新たに格安SIMを契約するという本末転倒ぶり...。2台持ちの煩雑さに加えて契約面でも面倒になり、そろそろ潮時かと思わされました。なので、この契約をスッキリさせたい、と考えていたんですよね。

 

で、どうしたの?

そこそこ新しい端末がなんとなく欲しいなーと思っていたら、3G携帯からの移行でiPhoneが格安になるキャンペーンに出逢いました。ドコモ内の契約変更(FOMA→LTE)でiPhoneXR 128GB モデルが7800円で入手できちゃうキャンペーン。これに乗ることにしました。

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簡単にいうと、ドコモでの3G→4Gへのプラン変更をすれば、iPhoneXRが格安で手に入るというキャンペーンです。iPhone XRなので型遅れのiPhoneになりますが、新型のiPhone11でも劇的な進化はないし、このご時世だからまぁしょうがないかな、と思ったわけです。そして、長らく持ち続けたサブ端末の電話契約は純解約しました。長らくありがとうございました。


なぜ安く入手できるのか?その背景は

では、なぜ端末を安く入手できるのだろうか? 実はこのキャンペーンは3G端末から4Gに移行させたいキャリアが主導となった3G巻取りキャンペーンなんです。ドコモやauなどの携帯キャリアは3G(≒ガラケー)ユーザーを3キャリアあわせて3000万人抱えており、このユーザーをいかに4Gに移行させるかが各社の課題になってるんですよね。

 

3台キャリアの3G携帯電話サービスの停波スケジュールは、ドコモが2026年3月末に3Gサービス終了、auが2022年3月末で終了、ソフトバンクが2014年1月下旬となっています。この時期までに各キャリアはユーザーを4G携帯サービスに移行させなければいけないのです。

 

だから、各社ともに3Gを停波するまでは他社にユーザーを巻き取られないようにキャンペーンを続けていく必要があるのです。だから、格安で4Gの端末をゲットできる、というわけなんですよね。

少し余談になりましたね。

 

まとめ

私が10年以上続けた携帯デバイス(携帯+スマホ)の2台持ちは2019年とともに終わりを迎えました。10年以上も続けたのでとても感慨深いです。

 

振り返ってみると、iPhoneがわりと出始めの頃に飛びつき、我こそは時代の先端のほうを走っている...と思いきや、実はガラケーを使い続ける時代遅れのおっさんになり、その後は個人端末としてスマホ2台持ちするただの変人になっていたというオチでした。


人生って難しいですね。

 

あと、なぜか音声つきSIMがあと1回線あるので、楽天モバイルを契約して様子をみながらどこかで解約するかな、と思っています。時代が終わってしまったようで何か悲しい。そして、来年は何を始めてみようかな、と考える今日この頃です。


2020年もいい年になるといいですね!よいお年を!