ちょっと遅きに失した感がありますがやっぱり書いておこうと思ったので。。というわけで、みなさま。
Statcastについてご存知でしょうか。
アメリカのメジャーリーグで今シーズンの試合中継から本格的にはじまった試みでスタジアムに設置された高精細のカメラを使って、ボールや選手の動きなどを全てデータ化して視聴者にわかりやすい形で情報提供する、野球観戦を面白くしようという試みです。
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たとえば、野手で言えば
・打球への反応スピード
・野手がボールをとってから投げるまでの時間
・フライを捕る際の野手の動きの効率性
これらをデータ化して、ショートの中で一番深い位置からアウトにできる野手は誰か。どのキャッチャーが二塁に早く送球できるのかなどの情報をテレビの視聴者にわかりやすく情報提供されています。これまではなんとなく「あの選手は守備範囲が広い」とか表現されていた選手の何が凄いのか・・・データとしてたちどころにわかってしまうそんなすばらしい技術です。
ベースボールでデータ化よる効率的なチーム運営の試みは2000年初頭から活発化されました。マイケルルイスが書いたマネーボールという本で、ご存知のかたも多いと思います。いまではすべてのメジャーリーグの球団がテクノロジーを用いて指標化されることがなかったありとあらゆるデータを独自取得し、ノウハウとして蓄積しチーム運営に役立てているそうです。
こう考えると、将来的に試合中の采配をビッグデータを使って意思決定することはもとより、試合の采配をコンピュータが行ったり、はたまたチーム運営自体をコンピュータに任せてしまったり、そんな時代がくるのかもしれません。
さらに、もう少し発展させると、普通のサラリーマンの業務中の動きをすべてデータ化して、効率化のアドバイスをしたり、人事評価をコンピュータが行う、なんて時代がきてもおかしくはないのかなぁ、そう考えるとちょっと恐ろしい時代になりつつあるなぁなんて、そんなことを考えたりしています。