流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

ものづくりとは何なのか?を考えさえてくれる。『下町ロケット』

遅ればせながら読みました。
元ロケットの開発者が自らの失敗により研究所を辞めた後、
実家の下町の工場を継いで様々な困難に直面しながら
成長していくストーリーです。


下町ロケット

下町ロケット


 中小企業vs大企業、大企業の中での人間模様、
中小企業の経営者としての苦悩などが描かれています。
ここで唸らされたのは、主人公の「どうあるべきか」の
信念を貫く意志の大切さ。
仕事を通じて何を大切にしたらいいのかを教えてくれました。


 組織に対して、仕事への取り組み方に対して、人間関係について。
作中にはいろいろな登場人物が議論を交わしますが、
思わず「あるある」とか「俺だったらどう応えるだろう」とか
「あー、こういう人いるよな」などなどを想像しながら読み進めてしまいました。


 著者の池井戸潤さんは元銀行員とのことで、
読む前はもっと堅い金融小説に近いテイストを想像していたのですが、
意に反してエンターテインメント色が強く、
どんどん読みすすめられて読了後にスカッとする小説でした。


まだお読みでない方はぜひ。