流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

ケータイガラパゴスは今後どうなるのだろうか?

日本のケータイが比喩(というよりも揶揄)されるガラパゴス諸島って、今どうなってるか知ってる?私は知りませんでした。

Wikipedea ガラパゴス諸島より抜粋


大航海時代には捕鯨船によるゾウガメの捕食やヤギの繁殖が起こり、1832年エクアドルが領有を宣言すると、次々と入植されていった。

やがて航空路や横断道路が建設されると欧米を中心に観光客が訪れるようになり、環境破壊も深刻になった。今ではダーウィン研究所や国立公園管理事務所の設置、世界遺産への登録、観光客に対するナチュラリストガイド制度などの厳重な自然保護対策を講じている。観光客は、足を洗ってからでないと上陸させないほどの保護体制を取っているが、未だ存在する入植されたヤギや、近年のエルニーニョ現象など問題もある。


と、いうわけで「隔絶された環境で独自の進化を遂げた」というのもいつかは終わりがくるのである。
しかるに、日本の携帯文化を保護するため、世界遺産認定をしてもらい保護対策を講じるべきなのである。



というアホな話はさておき、携帯業界に関するそれっぽい記事を読んだ。

エリクソン、ノーテル“強奪”の勝算
米国の強化と中国の誤算、そして矛先は日本?

 スウェーデンエリクソンが、カナダのノーテルネットワークスから無線通信関連の事業資産の一部を買収すると7月25日に発表した。同社のプレスリリースによれば、ノーテルのキャリアネットワーク部門が北米で展開するCDMALTE(Long Term Evolution=ロング・ターム・エボリューション)技術関連事業を、11億3000万ドル(約1000億円、負債を除く)で取得するという。

 ノーテルは、昨秋に世界を襲った金融危機のあおりを受けて、2009年1月に経営が破綻。カナダと米国で破産保護を申請し、事業ごとの売却を進めていた。今回エリクソンが取得する事業資産については、フィンランドノキアシーメンス・ネットワークスが6億5000万ドル(約600億円)で買収するというニュースが6月に流れていたが、その倍近い金額を提示し、横から奪い取った格好である。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20090729/201160/


最大の市場である中国市場に参入できなかったエリクソンが、会社存続のために成功するかわからないLTEになんとか活路を見出そうとして、ノーテルのCDMALTE技術をNSNから強奪した。LTEの市場としては、日本にスポットライトがあたるだろうって話。

鋭い分析で頷かされる。
結果として、日本のネットワーク屋さん(NTTファミリー)にも大きな影響があるだろうことは必至。
あせって何かをするときは大抵うまくいかないものと相場が決まってるが、ご多分にもれずエリクソンは失敗する雰囲気プンプンである。唯一の望みは3G導入済みなら投資は少なくてすむという点。だが需要が顕在化しない限りはつらいだろうなぁと想像してみる。


んで、かたや日本のキャリアであるドコモさんはというと。

ドコモ、米国進出へ 高性能端末を武器に
 NTTドコモが米国で、MVNO(仮想移動体通信事業者)として携帯電話事業の展開を検討していることが5日、分かった。米国の市場で高性能端末への需要が高まっていることから、来年中の事業開始を目指す。ドコモは90年代に米市場で現地企業に巨額投資を行い失敗した例があり、投資リスクが低いとされるMVNO方式での再進出を狙う考えだ。

 ドコモは日本の携帯電話市場が頭打ちの中、金融危機後も成長を続けている米国市場に着目。需要の中心が割安なサービスからネット接続など高性能サービスに移っていることから、世界最先端の機能を盛り込んだ端末を武器に、米国市場で事業拡大を目指す。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090905/biz0909051150008-n1.htm


分析結果と市場動向を見据えた流れなんだろうが、なんだかなー。MVNO方式ってのは評価されるべきだと思うが。。。ある意味結果が楽しみですな。