流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

エキストラいらず

ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記でみつけた。
いや、これおもろい。

「プライベート・ライアン」を3人で4日で再現する!


イギリスのテレビ番組「トップ・ギア」のタレント、リチャード・ハモンドが行った実験。
三人のボンクラが、三人分の軍装と、4日の期限で、『プライベート・ライアン』のオマハ・ビーチ上陸シーン再現に挑戦。
三人で海岸を何度も何度も何度も何度も往復してそれをコンピュータで合成して何百人ものアメリカ兵にする。
ドイツ軍側も三人で演じる!
もう、エキストラはいらない時代なんだなあ。




撮影よりもむしろ映像編集で相当な工数をつかってる気がするけど、それでもエキストラを使うよりは全然安上がりだよなー。


こういう映像の作成能力は、編集能力のみならず、企画力がものをいう。
パッと見たときにチープにならないような映像を作るには、プロが作らないとそれなりのクオリティにはならない。
この映像を見ると、映画のワンシーンとして出されたとしても問題が無いぐらい、かなり高いクオリティを実現している。この映像を考えて作った人達はさすがプロだなーと感じ入ってしまいます。


それにしても思うのは、映像の世界でも、テクノロジーの進化が目覚しいってこと。


数年前になりますが、「シモーヌ」っていう映画ありました。
落ち目の映画監督がフルCGの女優を使って再起を図り大成功するが、CG女優であることを隠しつづけるために監督が奮闘するっていうコメディ映画。
映画の中の絶世の美女は、実際はラッチェル・ロバーツが演じていたわけですが、将来は1本まるまるCGで全ての人にリアルな動きをさせることもそう遠い未来の話ではないでしょう。


機械と人間の役割分担は、いろいろな業種で行われてきた。
そして、もともと人間が行っていた役割の多くを機械が肩代わりしてきた。それはまさしくテクノロジーの進化の結果だ。
それは映画業界の「俳優業」においても例外ではない。今後テクノロジーの進化とともに、人間の役割もどんどん変わっていくのは自然な流れなのかもしれない。


将来、「昔は映画のエキストラっていうお仕事があったんだぞ」って言ったらびっくりされる・・・
そんな時代がくるんですかねー。