流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

任天堂のすごさとソフトバンクモバイルのある意味すごさと


はてな人気エントリーになってた「任天堂のすごさを垣間見たとき」を見て数日、ほぼ対照的と感じられる出来事に会ってしまったので書いてみました。


ご存知ない方のために。任天堂のすごさってのは、こちら任天堂のすごさを垣間見たとき - @hanadix REBOOTEDを参照。故障対応のすごすぎる対応をWebで書き、その対応のすごさが口コミで広がってます。


最初にこのエントリーを見たときには、「ふーんそうなのかー」ぐらいにしか気にならなかったのだが、全く対照的と感じた出来事にあってしまい、思わずPCのキーボードを叩いてみました。何かって、それはソフトバンクモバイルの対応ですよ。


普段はソフトバンク810SHをメインのケータイとして使っていますが、たまに調子が悪くなることがある。とは言っても、すぐに電池を抜いて再起動すれば復帰するので「最近の高機能のケータイはこれだから困るわー」と笑いながら対応するぐらいしかしてませんでした。


・・・のですが、1ヶ月前にケータイがフリーズした時にいったん電池を抜こうとしてケータイの蓋を開けて見るとあらびっくり。
電池パック(充電池)がパンパンに膨張してるじゃないですか。うわ、やベーなこれって思ったけど忙しかったのでそのままにしておいたんですよ。


んさらに1ヶ月後、最近ミョーに電池の持ちが悪くなって半日もたないような状況に陥いり蓋を開けてみると、電池パックさらに膨らんでて、蓋を閉めるのも窮屈なくらい酷いことになってる。正直これは何とかしなきゃいかんと思い、ソフトバンクショップに行ってきたですよ。


ソフトバンクショップの店員さんは「リコール?そんなことないですよー」と笑顔で対応。そして電池を交換してくれて、ほっと一安心したのですが、帰って来てネットを調べてみて驚いた。
価格.comやら2chでもこの電池パック膨張→交換は話題になっていたのだ。
おいおい。810SHのみならず705も811も問題だったそうじゃないか。


おもわずネットを色々と調べちゃいました。
どうやら9月の初旬から問題になり始めたらしく、最初は「携帯電話の電池パックに関するお知らせ」なる文書が提示されたようだ。
そこでの対応は「なんか苦情多いけど、お前の使い方が悪いんだよ」といわんばかりの対応。
その後はショップでも「電池パックは有償」とか「ポイントで交換可能」とか「在庫無し」などなどマニュアルどおりの回答だったらしい。価格comにも、やっぱり書いてある


その後、苦情があまりにも多くなり、問題になったために交換対応に応じるようになったようだ。
その間約1ヶ月。無償対応に至るまでの間1ヶ月は、ソフトバンクは自社の製品の不具合をユーザーにお金を出して対応を強いていたことになる。いったい泣いた人たちはどれほどいるんだろうか。


私自身、Jフォン時代からのソフトバンクユーザです。
正直言って、ボーダフォン時代からショップの対応は良いとは言えませんでしたが、ソフトバンクになってからあらゆる面でのサービスがいっそう酷くなった気がします。「安いケータイを使ってるんだからしょーがないだろ」とか言われるかもしれんけど、一企業としてしっかり対応して欲しいですし、不具合などはユーザーが不満をネットに報告するため、簡単に調べられます。
既知の問題にも対応しないのが会社の方針だとすると、誠意に欠けすぎる対応と言わざるを得ません。


この対応を見るに、任天堂ソフトバンクの2社は違う論理で動いているんでしょう。
任天堂の故障対応はソフトバンクではおそらく絶対に見られないし、その逆もしかり。


ソフトバンクモバイルとして、「安かろう悪かろうがウチのサービスだ!」「文句言うんだったら他のキャリアにMNPしろ!」と胸を張って言える企業だとしたら、企業として間違った対応ではないのかもしれません。劣悪なサービスでもコスト安の方がユーザーにとって有益と判断したら、コストを優先する選択をするのが企業だと思います。


任天堂を手放しで賛美するつもりはありません。そもそも企業ですから任天堂の裏の黒〜い部分とかはあるんだろう。
けど、いい話というか伝説のような任天堂に対する書き込みを見るとなおさら、ソフトバンクにはもうちょっとコストだけじゃないような会社に、もうちょっとマシな会社になってほしいなぁと思い書いてみました。