流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

「収益が見えないことは、やらない理由にはならない」

江島さんの文章に何かが引っかかった。江島さんが本来言いたい事とはまったく別のところにあるんですが、あえて書きます。


多くのハードウェアベンダーが、そして多くのSIerに所属する者たち漠然と考えながらも、でも考えることを拒絶している事実。Web2.0の最前線でビジネスを行う人のナマの一言。それだけで、心を揺さぶる何かがある。

社内システムの構築という受託ビジネスが20年後には存在しなくなるという危機感、
そしてイノベーションとなる技術はコンシューマ市場から起こるという信念を説明していった。


まさにそうだろう。
誰かが引き合いに出すまでもなく、「情報システム」が一大産業である状態が長く続かないであろうことは皆気づいている。そして、イノベーションは既存の技術の延長から、最初はとるに足らないものから脅かし、やがて市場全体を駆逐していく。コンピュータマシンの処理性能は飛躍的に上昇するが、情報を扱う人のスキルはマシンの処理性能に追いつかない。処理性能を活かすためのツールもどんどん開発されてるが、それでも性能向上には追いつかない。


では、情報システムに携わる人たちにおいて、これからをどうやって過ごしたらいいのか・・・。答えはまだでない。でもきっと、今すぐに生き方を、考えを、職業を変える必要は無いのだろう。
しかしながら、確実に言えることは、意識しながら生きることと意識としないとではそれこそ雲泥の差が出てきてしまうということ。


そして、それは開発者だけに限られたことではないということだ。


私はどこで、ターニングポイントを迎えるのであろうか。そして、来るべき時に備え、判断力と決断力を磨いておくべきだと、何気なく思ってしまいました。