流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

トルコ旅行8日目(イスタンブール2日目)

旅もとうとう終盤にさしかかってきた。残り1.5日。

  まずはブルーモスクに向かい、ブルーモスクの中で変な外人(トルコ人)に出会う。トルコ人で日本語が流暢なヤツは限りなく怪しいやつがほとんどだが、こいつもご多分に漏れず少し怪しくて変なやつだ。ブルーモスクの近くで絨毯屋をやってるらしいが、その外人は店の名前も言わずに去っていった。そういえば怪しい人が多いので注意と書いてあった気がするな。


 ブルーモスクはオスマン帝国のスルタン・アメフット1世の時代に造られ、1616年に完成したらしい。尖搭を6本持ち、内壁が青や緑を基調としているのが特徴だ。6本の尖搭は偶然の産物で、建築家が聞き間違えて世界でも唯一の6本の尖搭を持つモスクになったんだと。

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 ちなみにモスクってのはイスラム教徒のための礼拝施設。ざっくり言うとイスラム教徒版の教会みたいなものだ。ざっくりしすぎた説明だな。


 ブルーモスクを出るとさっきの変な外人のお店の前を通る。挨拶をすると店の中でチャイを飲んで行けと言う。が、しかし何だか様子がおかしい。どうやらこの日は仕事を休んでナンパした女の子と遊びに行く予定らしい。


 程なくすると綺麗な女性(ベルギー人)が現れた。邪魔しては悪いので何も買わずに店を出たのだが、この外人とはまたバッタリと出会うことになる。



 ブルーモスクに行った後、アヤソフィアに行く。このアヤソフィアも世界遺産にも登録されているシロモノだ。

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 このアヤソフィアは、イスタンブールの長い歴史の生き証人。

 西暦360年に初代アヤソフィアが建てられ、一度は火事で焼けてしまったが、537年に立て直されたようだ。

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 当時はギリシャ正教の大聖堂だったが、700年の時を経てオスマントルコ帝国の支配下になった時からイスラム教のモスクに大変身したんだって。よく考えるとすごいな。例えて言うなら、甲子園球場が浦和レッズのホームスタジアムになるようなものか。

・・・ちょっと軽すぎるな。


 残念ながらアヤソフィアは改修中で、でかいドームを完全に拝むことはできなかったけど、それ以外は満喫することができた。美しいモザイク画がたくさんあったけど、背景となる歴史をもっと知っていたら更に興味深く見ることができるんだろうな。と、思ってみる。

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 アヤソフィアを後にした後はトプカプ宮殿に行く。


「トプ」は大砲、「カプ」は門を表すんだそうだ。オスマン帝国の王であるスルタンの居住区であり、行政府でもあったんだと。


 アヤソフィアの裏側に門があり、そこから中に入る。広大な敷地に幾重にも城壁で囲まれており、警備が厳重であったことを連想させる。まずはハレムへ。



 ハレムはスルタンの側近や家族、奴隷などが生活していた。天気がよく気持ちがいい。ハレムは30分毎に数十人ほどの集団で説明を行いながら館内を案内されることになっているので、ハレムの前で時間を潰す。緑が多い第二庭園はアメリカの大学のキャンパスのようだ。


 10分後に入り口に集合し、案内開始。日本人は自分を含め連れと私の2人だけだ。アジア人も他に香港から来たと思われる2人組の若い女性2人だけ。最初はがんばって英語の説明を聞いていたが、所々で出てくる重要な英単語の意味がわからず断念。最後の方は説明をほとんど聞かなかった。



ハレムは300ほどの部屋に分かれているらしいが、主要部分のみをまわるため、50分ほどでガイドが終了する。一体どんな暮らしだったんだろうとイメージしてみるも、常軌を逸していて、なかなかイメージがつかめん。



宝物館は、当時世界各国から贈られた宝物を展示していて、どれもすごいらしい。チョットだけ覗いたけど、とりあえずパス。イフタリエというテラスから金角湾を眺める、なかなかの景色。

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 トプカプ宮殿を見終えた後は、昼飯でブルーモスク近くにあるマクドナルドへ。



 実は私、海外旅行に行った先では必ずマクドナルドに立ち寄ることにしている。そして、諸国でのマクドナルド訪問は自分の中では海外旅行では欠かせない恒例の行事になりつつある。一緒にいるツレは「何で外国まで来てマクドナルド?」って顔をしている、が、これでいいのだ。

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 店内に入るや否や、すかさずトルコのオリジナルメニューを発見。その名も「McTurco」(マックトルコ)というシロモノ。

 海外のマクドナルドで必ず思うのが、物価に換算すると結構高くなるって事。セットは7.5リラなので、日本円にすると600円ぐらい、日本の感覚からすると、800円ぐらいする感覚かも。

 まぁ、日本のマクドナルドが安すぎるんだな。きっと。

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 味はまぁ、普通。バンズの代わりにナンのようなもので挟んで肉とちょっとの野菜を食う。マクドナルドだけに、感動の味わいなんてものはハナっから期待していない。

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 そのほかにも子供向けのデザート(揚げたクレープ生地のものに、アイスとジャムを乗せたやつ)を頼んだのだが、いいオトナが食べるようなシロモノではないからなのか、カウンターにいたおねーさんは満面のスマイルをくれました。

 おねーさんどうもありがとう。


 さて。トルコのマクドナルドを堪能した後は、ツレと分かれて1人行動。まずは街をブラブラしてNokia6630用カバーをゲットする。日本に無いカラーだ。



 街中には、TurkCellのショップがいたるところにあり、ショップを見つけてはNokia6630用カバーを探す。10件ほどまわったところでお気に入りをいくつかゲットして満足する。よく見ると、道端のあちらこちらでNOKIAのカバーを売っているのに気がつく。



 価格は日本円にして400円から800円ぐらい。品質にかなりバラつきがあり、表面などは結構汚れているが、まぁしょうがないだろう。日本に帰ってからヤフオクでNokia6630(Vodafone 702NK)用カバーを探したが、同じカラーリングのは見つからなかった。同じのが売ってなくてよかった。


 納得のいく買い物をした後は、ドルマバフチェ宮殿へ。トラムで終着駅まで行き、そこからタクシーに乗る。

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 なぜかガイドブックはEMINONUというガラタ橋のたもとまでしかトラムが走っていないことになっている。カッパドキアの地図にもあからさまに間違いがあったり、結構間違いがあるんだなということを今さら知る。旅行好きの人にとっては、ガイドブックの間違いはそれほど珍しいことではないんだと。



これまでは有名な国の有名な場所にしか旅行したことがなかったのだが、トルコぐらいの国になると、ガイドブックに間違いを指摘する人も少ないのかなと妙に納得してみる。



ドルマバフチェ宮殿には15時30分ぐらいに到着する。時間がないため、宮殿のみの案内を選択する。


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 ここのガイドさんの英語はとてもわかりやすい英語だったので、ガイドブックに載っていない事も色々と聞くことができた。

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 このドルマバフチェ宮殿は、ボスフォラス海峡に面していて、海峡側から見るとまるで海上に宮殿がそびえたっているように見えることから、水の宮殿と呼ばれていたらしい。


 かなり豪華なつくりで、階段の手すりを支える支柱がベネチア製だったり、帝位の間にあるシャンデリアが4.5トンあったりと、かなり贅沢な造りだ。この時代は、贅沢さを競う時代だったのであろうか。思わず、ドイツにあるリンダーホーフ城を思いだしてしまった。

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 ひととおり見学し終わった後は、タクシム広場に。

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 その土地のパワーを実感するには、その土地の若者が集まる土地にいくのがぴったりだ。ドルマバフチェ宮殿から広場までタクシーで行き、10分ほどそこでボーっとする。都会の人々がせわしなく通り過ぎていくサマは、少しの違いこそあれ、どこの都市でもそれほど変わらないのだなと感じる。


その後、タクシム広場からガラタ橋方面に坂を下るメイン通りであるイスティクラル通りを歩いていく。結構人が多く、まるで渋谷のセンター街を歩いているようだ。両脇にはカフェ、ブティックなど若者向けの店が並び、買い物をしている様子が窺える。

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 外国の若者向けメイン通りを歩くと必ず感じることがある。どうしても渋谷のセンター街と比較してしまうのだ。渋谷のセンター街は汚れている。渋谷のセンター街ほど汚れている若者向けの通りは珍しいだろう。

 日本は秩序と礼を重んじる国とされている、と人は言うけれども、他の国でこれほど若者向けのメイン通りが汚されている国は未だかつて見たことがない。コンビニやファストフードで買った弁当を道端で食べてそのまま放置されている、タバコや缶がそこらじゅうに捨ててある、店が出したゴミが荒らされてそのままになっている。


 見慣れたなっているから気にならないけれども、外国に行くとどうしても感じてしまう。本当に日本は大丈夫だろうか。少し愚痴っぽくなってしまった。


さておき。

 イスティクラル通りをトラム沿いに下っていったところでセカフレードザネッティに入る。トルコの飯は嫌いではないが、コーヒーはトルコ式コーヒーとネスカフェしかない。うん。やっぱりネスカフェよりちゃんとしたコーヒーの方がいいな。

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 カフェを後にし、世界一短い地下鉄テュネルに乗る。
この地下鉄、2駅しかない。そして、まるでケーブルカーみたいに傾いている(言い過ぎか)。



 ほんの3-4分でガラタ橋たものとの駅に到着する。そこからヴァレンス水道橋を眺める。

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高さ26m、長さは昔は1kmほどあったというが、今は800mほどしかない。このような建造物が西暦378年に完成していたというから驚きだ。日本はこの時代、一体何をしていたんだろうか。と、思ってみる。

 ヴァレンス水道橋を見た後は、グランドバザールへ。

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 グランドバザールどは、1461年にできた市場でその歴史は古い。金銀銅製品や衣類、皮製品、カーペット、お土産品などあらゆる製品が揃っている。観光客に人気のスポットだ。なんでも、5000店舗ものショップが軒を連ねるらしい。



バザールの中を歩いていると結構日本語で声をかけてくる。でもほとんどのコンニチハ・・・とかの挨拶だけで、価格交渉などは英語ですることになる。



19時30分にバザールのほとんどの店は閉じてしまうのだが、その直前に土産やに声をかけられ、ロクムと呼ばれるゼリー状のお菓子を進められる。必死に価格交渉をおこない、10分後に交渉合意。1箱7リラで2箱をゲット。



初期提示額の6割ぐらいに値切ったのだが、後で街中を歩いていたら同じものが1箱4リラで売ってた。くそー、ぼられた。


バザール内の土産はどの店も同じようなものを売っているし、そのほとんどが同じ商品を扱っているため、まずはバザール外の店で市価を確認してから買うのがよろしいでしょう。バザールだと、だいたいの初期提示額の半分以下に値切ることができる。



また、バザールでの買い物は「どうしてもコレが欲しい」と言うもの以外の買い物はオススメできない。なぜかって、今のバザールは観光地化されており、観光客向けのぼったくり価格になっているからだ。よって、市内のほかの場所の方で同じものが手に入るなら、確実にバザール以外で購入するほうが安価に手に入る。



 今では、ぼられるのもまた旅の醍醐味・・・と納得できるけど、やっぱりくやしかったなー。次は気を付けよう。



トルコ最後の夜、謎のトルコ人絨毯売りと共に飯を食べに行く。イスケンデル・ケバブ(薄切り肉のトマトソース)を食べる。旨い。

途中、謎の外人は先に帰ってしまうが、そのまま店で飯を食う。


最終日だから若者が繰り出す街に行こうという話になり、市内のオルタキュイというところへ向かう。途中、ライトアップされていてとてもきれいだ。

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イスタンブールを東京に例えて話をするなら、タクシム広場が新宿or渋谷で、オルタキョイは六本木って感じか。六本木みたいに風俗はないが、バーやクラブ、ディスコが密集している。



行って見てわかったのだが、夜の街でトルコ人は意外とオシャレをする。Tシャツにジーンズというラフな格好の人はあまりいない。日本のディスコのドレスコードみたいな感じ?なのだろうか。



 入店可能なクラブに入り、ビールを飲みながら踊り始める。クラブ自体は日本のそれとあまり変わらないなぁという印象。私は外国に行ったときは、かならずクラブかディスコに行くことにしているのだが、いままでの外国の中では一番フツーで、安心したけどある意味ガッカリ。



 上海のクラブに行ったときは、現地人が踊っているすぐ横で、現地の中国人(女性)と白人男性がモロにお金のやり取りをし、全身を触りまくった後に店の奥に消えていった。トルコでも色々あるんじゃないかっておもったんですが、特にそういうのは無かったなぁ。いや、変なことは考えていませんけどね。



まぁいいや。



 入った店は、ごくフツーのクラブで現地人もいるし、あきらかに現地人で無い人もたくさんいる。大人数の若い女性をはべらした明らかにヤバ系の人もいるが、他の客も近寄ろうとしていなかった。ヤバい人は遠くから見ててもすぐにわかる。近寄らなくて正解。



 途中、言葉もわからないのに踊りながら現地人と身振り手振りで会話を楽しみつつ、酒を飲みまくった。ノリで話しつづけたのだが、卑猥な言葉を沢山言わされた気がするが、結局何という単語かわからずじまいだ。でも、コトバが通じなくても仲良くなれるもんだなー。



そして、どの国にも眠らない街ってのがあるんだなと実感。