流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

amazonでの買い物は常に戦いである

  つい先日、amazonで中華製の怪しげなデジタルグッズを安く買う遊びを楽しんでいることを書きましたが、最近購入したBluetoothイヤホンが典型的な中華系「ムキー」案件だったので書いてみます。一言でいうと粗悪品を掴まされたという話ですが、なんだろうね、この敗北感...。

 

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 経済的な損失以上に心理的なダメージを受けています。今日は私がamazonでの買い物で大敗北したことを書いてみます。

 

 

amazonで買い物をするということ

 先日、買いたいものがないのになぜかamazonでの物色が日課になり、なぜか辞められなくなってしまいました。そこで私は「何か買いたいけど何が欲しいかわからずamazonで買ってみる病」と名付けてみました。

 

nagas.hatenablog.com

  ここ最近、私の症状は安定してきたものの、もはや怪しげなブツを定期的に購入することは私の趣味となっています。 

 

 で、つい先日もBluetoothイヤホンを購入し、週末にワクテカしながら開封の儀をしてみたところ、amazonの評価とはかけ離れたブツが届き「騙されたー」となったわけです。くっそぅー。許さん。

 

購入したもの

 私が購入したのはTWSのi7SというBluetoothイヤホンです。

 

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 明らかにAirPodsを模した製品ですね。ジョギング中にペースメーカーとして使うために、外の音も聞こえるタイプの(カナル型でない)イヤホンを探していたのですが、AirPodsは少々高いので、安いBluetoothイヤホンを探しているうちにたどり着きました。

 

 私がamazonでこの商品を購入した時点では商品のレビューが300件以上あり、レビューも★4.5以上の高評価でした。 まぁ値段も値段なので音質などはあまり気にせず、ジョギングの時に使えればいいかな?と考えていたのですが、レビューをざっと読んだところ日本語としておかしい部分は見当たらなかったので試しに購入してみたのです。

 

届いたもの

 中華パチもんカテゴリの中でも、雑めの包装で届きました。届いたときにおや?と違和感を覚えたのですが、まぁ安いからしょうがないと思いあまり気にしませんでした。

 

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 本体のカラーリングがボールペンでチェックされているんですよ。

 

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 また、写真ではわかりにくいですが、箱の造りもかなり甘い。

 

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 そして、マニュアルは非常に簡素なもので、中文と英語でしか書かれていない。ちょっとした不安感が襲ってきます。

 

使った感想

 さっそく開封して使ってみたのですが、結論としては「使い物にならない」の一言です。音質は100円均一の商品レベルだし、フィット感も悪い。使用時間もカタログスペックの3分の1程度で1時間ちょっとしか使えない。使用中はピカピカ光って恥ずかしいし、使っているうちにほんのりとあたたかくなってきて少し不安...。

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(↑ 光ります。暗闇だと点滅が眩しいレベル)

正直言って「なんじゃこりゃ?」な商品でした。(いちおう、このエントリーの最後に商品レビューを載せてます)

 

怪しいと思い、調べてみると...

 私はすかさず「こりゃおかしい」と思いamazonの商品ページを確認したところ、購入時には300以上あったamazonのレビューが30件程度に激減しており、かつ評価も大幅に下がっているではありませんか。

 

 「えっ!?」と思ったものの、その時には多忙だったためそのまま数日間放置していました。その後、週末に再度amazonの商品購入ページを確認してみたところ、レビューは10件程度まで減っており、評価はほぼ最低ランクの評価に成り下がっていました。

 

 そして、レビューを読んでみると酷評の嵐でした。というかこれはひどい。

 

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 そう。私が購入したときの製品レビューの多くは実はサクラであり、コメントの多くは消されていたのです。ぼったくり製品をつかまされた俺。この敗北感...。

 

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 金銭的な被害は少ないからダメージは多少緩和されていますが、それ以上に悔しさでいっぱいの気分です。この感じは、東南アジアを旅行してぼったくりにあって悔しい思いをしたのと少し似ているなぁ。

 

レビューをよく見てみると...

 私はamazonで中華製品を購入する際は注意していたつもりでしたが、今回のお買い物ではまだまだ精進が足りないのだなと気づかされました。もちろん、私は購入前にざっと目をとおしたのですが、もっとよく見ておけばよかったと後悔しきりです。

 

 今はサクラとして多数掲載されていたレビューがほとんど削除されてしまっているので残念ですが、いちど確認した9/18時点ではまだ30件ほどレビューが残っていました。 その内容としては、


・★5つのレビューがすべて同じ日(2018/8/17)に書かれている
・AirPods(本物)のレビューをそのままコピーしたと思われるものがいくつかあり
・残りの低評価のレビューは怒り心頭の内容

 

 そして、本日(9/23現在)に残っているのは怒りのレビューばかり。私が以前に見たのはほとんどがサクラのレビューだったようですね。私と同じように騙された人が何人かいたようですな。 

amazonで中華製品を購入する上での注意事項

 以前にはこうした地雷案件を回避するのはそれほど難しくありませんでした。レビューの文法がおかしかったり、誤字脱字がおおかったり、一部で日本では使われていない漢字が使われていたりで、中国で書かれたと思われるサクラのレビューは明らかに見てわかるものが多かったのです。


 しかし、昨今の中華製品のレビューでは、オリジナル商品などのレビューをうまくコピーしているため、パッと読んだだけは判断ができないようになっています。手口がそこそこ洗練されてきている印象があります。

 

 今回、私は残念ながら今回は見抜くことができませんでした。いや、よく読めばわかったのだと思いますが、さすがに数百のレビューがあれば安心だろうと思ってななめ読みになってしまったのが相当甘かったようです。amazonの中華製品のレビューは数百のレビューがあってもサクラを疑わなければならないと学びました。

 

 そういわれてみれば、以前にfacebookの「いいね!」生産工場があって数万レベルのいいねを量産する会社があるっていうニュースがありました。(2013年のニュースです)

 

news.yahoo.co.jp

 もしかしたらamazonの偽レビューに関する記事はあるかな?と思って調べてみたら、やっぱりありました。

 

Amazonにはびこるステマ。偽レビューはこうして量産される

www.buzzfeed.com
 この記事では偽レビューをつくるために商品の無償提供を条件に高評価を集める方法がかかれていました。一般消費者が投稿したレビューなら見破るのはかなり難しいですよね。この記事にあるような高評価の作り方は、これぞまさにステマという感がありますが、購入側にも更なるリテラシーを求められるのかもしれません。

 

 噂話レベルでは、自社製品を有利に販売するためにAmazonで良レビューを量産するサービスや、自社に誘導するためにライバル社の評価を下げまくる会社が存在することを聞いたことがありますが、自分がその罠にはまるとは思いませんでした。最新手段はもっと洗練された方法があるのかもしれませんが、ニッチ商品の評価を上げたり下げたりすることは簡単なことなんでしょうね。 

 

 その反面で、ステマで量産されたレビューが正しく削除されていたことはamazonの運営が正しく機能していることの証左でもあり、だからこそ安心してお買い物ができるのかもしれません。俺はだまされちゃったけど。

 

まとめ

 今回、私はまんまと騙されてしまったわけですが、幸いにして金銭的なダメージは少なく、まぁこれもamazonでの中華グッズを買う醍醐味なのかな、と考えることにします。

 

 今後も趣味のお買い物を辞めるつもりはありません。むしろ、今回の教訓を糧にさらに騙されないように精進し、お買い物道を極めようと誓ったのであります。 

 最後に懐かしの吉野家コピペを一部だけ改編したやつで締めたいと思います。

 

amazonでの買い物は遊びじゃねーんだよ。もっと殺伐としてるべきなんだよ。
ショップとの化かしあいで別のレビュアーといつ喧嘩が始まってもおかしくない、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。楽天とかヤフショで満足してるやつはすっこんでろ。

 

 そう。amazonでの買い物は、常に売り手と買い手の戦いなのです。

 おしまい。

 

(おまけ)製品レビュー

 あまり需要はないかもしれませんが、価格com風に製品レビューをしてみます。残念ながら造った人へのリスペクトを感じられない製品でした。

デザイン ★★

 airpodsのデザイン自体そもそもかっこいいとは思っていませんが、それを更に野暮ったくしたデザイン。写真と実物はけっこう違います。

高音の音質 ★

 市販されているイヤホンとしては最低レベル。Bluetoothではない普通のイヤホンで100均の製品だったら許せるレベルかな?とりあえず「聞こえる」という感じ。音質云々言うレベルではありません。

低音の音質 ★

 これも市販されているイヤホンとしては最低レベル。まぁ、カナル型のように密閉されていないので少し不利ですよね。

フィット感 ★★

 フィット感は悪いです。ちゃんと比べたことはありませんが、本物のairpodsよりも少し大きく耳にしっかりフィットせず、ゆえに音もよく聞こえません。まぁ、歩きながらつけても落ちることはないですね。

外音遮断性 無評価

 そもそもこれは評価するものではないので無評価。

音漏れ防止  無評価

 これはそこそこ悪くないと思いますが、音質が悪いので大きい音で聞き、結果的に音漏れするという人は居るかもしれません。

携帯性 ★★★

 そんなに悪くないと思います。

総合満足度 ★

 3000円払ってBluetoothとして使えても、イヤホンの基本性能として音質が悪くては話にならないです。

 また、フル充電でも1時間ちょっとしか使えません。カタログスペックでは4時間とあるのに・・・。
 あと、他の人のレビューにもありますが、使用中はピカピカ光ります。一般的な他のBluetoothイヤホンのように慎ましやかに光るわけではなく、結構強く光ります。暗闇だと眩しいレベル。

 さらに、使用中にイヤホンがうっすら温かくなってくるのが少し怖いです。まさか爆発しないよね!?というドキドキが味わえます。