流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

入院してよかった4つのこと

 

じつは今年の6月に2週間の入院をしてました。
理由は足の骨折で、上司と飲んだ帰りに自宅近くの道路で転倒し、骨折してしまったのです。

 

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転倒した直後はそれほど痛くなかったため、数百メートル歩いて自宅まで帰ったのですが、翌日、起きた後は足が痛くて歩けず、会社を休んで近所の病院に行って診断してもらったところ骨折と判明しました。


幸いにして頭などを気にするような転び方ではなく、左足首の骨折のみで済んだのが不幸中の幸いでしたが、いろんな意味で大変でした。


「酒に酔って怪我」という行為は、社会人として、というか人間として普通にやってはいけないことの1つのような気がします。マジ、ダメ、絶対。というか、人類としてやってはいけないことだと思います。

他の人がどう思うかは置いといて、反省はたくさんしたと思います。


私が入院したことにより、家族や職場の皆さまをはじめとして、多くの方々にご迷惑をおかけしてしまいました。

家族や職場の同僚などは私のブログを知らないのであまり意味がないかもしれませんが、この場を借りてお詫び申し上げます。ごめんなさい。

 


怪我をした当初はかなり落ち込み、私は自分のことを何度「ダメ人間」だと思ったことか。ただ、不思議なもので、怪我からおよそ数か月たった今になって入院生活を振り返ってみると、悪いことばかりではなかった、と感じるようになってきました。

 

そして、人生という長い視野で見てみると、「実はプラスになったのではないか」とも思えています。そんな自分を正当化している時点でダメ人間のような気がしますが、実際に思ってしまっているので仕方ない。そこで、今日は入院してよかったと思えたことを書いてみます。

 

 

良かった点1:頭の中をからっぽにして、考える時間ができた

これまでのこと、そして将来のことなど、いろいろなことを落ち着いてと考えることができました。そして、仕事から強制的に距離をおくことで、頭の中をまっさらにして、
人生のプライオリティ付けについて改めて考えさせられました。

 

一時的に仕事から離れて考えるというと、リゾートに行った長期休暇で考えることなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、私にとってリゾートに旅行に行くことはあくまでもご褒美であり、今後も(ご褒美を得るためにもっと)頑張ろうってなるのがリゾートだと思ってます。


つまり、リゾートに行くと、滞在の最後には否が応でも「よし、これからも頑張ろう!」ってなってしまうのです。


対して、怪我で入院していると、当然のことながら「リフレッシュ」とは言い難いのですが、仕事から解放されて行動が制限されている状態のため、自分の思考を白紙にして、まっさらな状態から考えられるのです。

 

そのため、今後の人生について考え、真剣に優先順位を考えて、これからのライフプランを立てようと思えるのです。特に、私が入院したのは外科の患者さんがほとんどで、
怪我した部位以外は健康体であったため、ポジティブにとらえられた点だと考えています。

 

良かった点2:やりたいことができた

本を読む、インターネットでブログを読む、ゴロゴロする、テレビを見る、DVDを観る、ゲームで遊ぶ。入院生活はなんでもやりたいことができます。病院内にWi-Fiはあるし、スマホでもネットに接続できます。私は病院にPCを持ち込んで、ネットに接続してエンジョイしてました。

 

また、定期的に看護師さんが熱を測ったり食事を運んでくれたり、担当医が回診にきてくれたり、たまに家族や職場の人が見舞いに来てくれたりしてくれるので、あまり退屈しません。そしてまったくもって自由。逆に、時間が足りないと思ったぐらいです。やりたいことが終わりませんでした。

 

普段、働いていると自分の時間を確保するのは難しいですよね。だって、平日は働いているし、だいたい帰宅時間は遅いし、たまに早く帰っても子供たちは起きているし、休日は子供たちの習い事などで、自分だけのまとまった時間が確保することは簡単ではない。


そんな折、まとまった時間を使って普段は読まないであろう本を読んでみたり、気が済むまでゴロゴロするができるんです。いつもはやりたくてもできないことが心置きなくできるのです。すごい。

 

良かった点3:看護師さんに優しくしてもらえた

看護師さんやらリハビリの先生やらに優しく扱ってもらえました。看護師さんの皆さんはみんなプロ意識が高く、しっかりしていて端から見ていても忙しそうとわかりますが、笑顔を絶やさない。そして、おっさんの変な絡みに対しても嫌な顔せずにこなします。


看護師さんは大変な仕事ですが、とても素敵な職業だと思います。また、私を担当していただいた方々は比較的若い方が多く、一生懸命頑張ってる感があったのがさらによかったです。


男女問わず、若くて一生懸命なひとから優しくしてもらうのは嬉しいですよね。そして、そんなことを感じる自分に対して、自分がおっさんになったなぁと感じてしまいます。


また、これを書きながらふと頭をよぎったのが、普段、どれだけ優しくしてもらえないのか...という疑問が出てきてしまいましたが、それはそれで置いておくことにします。

 

 

良かった点4:健康になった

はっきり言って病院食はおいしくないので、食事は楽しくありません。けれども、バランスが取れた食事なので健康な食生活になるんですよね。食べ過ぎることもありませんし、あまり動かないのでおなかも空かず、間食しないで済みます。


私は怪我をしたのが足だったので、特に食事制限はありませんでしたが、私がもともと食事に対する欲求があまりないのか、あまり飯食いたいとか思わないんですよね。普段は仕事をしているときはどうしてもストレスからの回避行動なのかいろいろとつまんでしまうのですが、そんなこともあまりありません。(あれば食べますけど)


食生活以外にも健康になった理由があります。

とにかくたくさん寝るんですよね。22時には本格的に消灯するので、遅くとも夜の23時には寝ています。朝は6時に起きますが、睡眠もばっちりとれました。私はもともと睡眠時間が多めの体質ですが、仕事をしていると平日は6時間以上の睡眠時間を確保できないんですよね。なので、たっぷり睡眠をとれて健康になったと思います。運動はできませんでしたが...。

 


また、そんな環境だと、普段から習慣になっている飲酒もしようと思わないんですよね。そんなこんなで、定期的に健康的な食事をすること、睡眠をたっぷりとること、そして毎日の飲酒の癖を(一時的にしろ)断ち切ることで健康になった気がします。

 

以上が入院してよかったことです。 

 


と、ここまで書いてみて、
普段考えない人生について考える機会を得たとか、健康体になったとか、怪我したことを正当化しているようにしか思えなくもありませんが、楽しかったのは、迷惑かけてしまった申し訳なさを、すこしでも緩和するために脳内変換されて、自己正当化しているのだと思うことにします。

 

 

総括すると、私にとっての入院生活は比較的快適でした。ただ、ダラダラと過ごした日々が意外と楽しかったのは事実ですし、いまは入院して良かったと思えています。


年齢が40を超えると身体能力と自信のイメージに大きくギャップが出てくるといわれますが、飲酒するとそれがさらに顕著になりますね。皆様もお気をつけください。


というわけで、みなさんも機会があれば、入院生活をエンジョイするのがいいと思います。


入院中は飲酒ができないのが難点ですけど。(←反省してない)