流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

東野圭吾 歪笑小説


個人的には、「超・殺人事件」を初めて読んだときの衝撃がよみがえってきた。
これ、いいですよ。うん、いい。


あほらしくてどうしようもない、そして笑える。
こんな作品って他にあるだろうか?いや、ない。


歪笑小説 (集英社文庫)

歪笑小説 (集英社文庫)


この本は、出版社と作家を取り巻く妙な人間模様を面白おかしく書いた東野圭吾さんの小説集である。一般人が普段知ることがない出版業界の一面を鋭くそしてユーモアたっぷりに描いてくれる本なのだ。


以前の「X笑」シリーズと比べて毒が薄まったかわりに、ちゃんと救われる話に落ち着く話が多くて、なんだかちゃんと話として成り立ってる。


作者の東野さんは、自らのバランスをとるためにあえてこの作品を書いているのではなかろうか。そうじゃなきゃ、こんな作品は書けませんよ、ホント。

シリーズが好きな人には安心してオススメできます。
初めての人は黒笑を読んでからの方がより楽しめます。


最後に、、。
よく知らないんですが、登場人物の伝説の編集者「獅子取さん」って見城徹さんのことですかね?