流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

Mt.Fujiヒルクライムに行ってきました(後編)


「今年も変態の集いに来てしまいましたっ!」


開会式で片山右京さんのこんな一言で始まった今年のMt.Fujiヒルクライム。(※ちなみに毎年言ってるらしい。。)

私は「ヒルクライム」って何ぞや?軽量化何それ?というレベルでしたが、私の家の周囲に坂はほとんどなく、どんなものか一度体験してみたいと思ってエントリーさせていただきましたが、思いのほかイベントを楽しめたので続きを書きます。


。。。


Mt.Fujiヒルクライムの朝は早い。朝4時から駐車場オープン。


5000人のイベントともなると、さすがにいろんな人がいる。談笑しながら柔軟体操してる人、駐車場でローラー台を出して走りこむひと、ぐるりと会場のまわりを軽く走ってる人。多くの人がこのイベントを楽しむために来ているんだなーということを実感する。

当日のスケジュールはこんな感じ。(参照)

6月12日(日)
4:00 駐車場オープン
6:00 選手整列開始
6:25 スタートセレモニー
7:00 アスリートクラススタート
7:00 スタート(最終スタートは7:35)
9:20 第1関門(10.5?地点)閉鎖
10:00 第2関門(17.2?地点)閉鎖
10:45 フィニッシュ(24?地点)閉鎖
11:30 表彰式


スタートセレモニーでは有名人の方々が一言ずつ決意表明。いよいよスタートの雰囲気が高まってくる。

そして、7時すぎ、アスリートクラスがスタート。皆さんかなり本気。そしてあらかじめ分けられた申告タイム順にそれぞれスタートしていく。
私は初めての出場だったため、申し込み時の申告タイムは120分で提出した。当然のごとく最終組スタートだ。

7時30分。ついにスタート。
計測開始地点はスタートから1.3キロ地点のため、みなゆっくりとスタートしていく。

スバルライン料金所近くから計測が始まる。いよいよ計測開始!
計測地点を越えたらみなスピードを出し始めるかと思いきや、ほとんど変わらないペースで淡々と進んでいく。


初めてMt.Fujiを登る人で多くの人が思うらしいこと。


「最初の5kmが一番キツイ」 これは本当だ。


斜度的にはまったくそんなことは無いのだが、レースが始まってからの自分のペースを掴みにくいということもあるんだろう。何気に最初にこれを意識しているかいないかで、気持ちがかなり違う。はやくから心が何度も折れそうになりました。


計測開始地点から10.5kmのところにある第一給水所に到着したときには、かなりへばってしまっていた。汗っかきな私はすでにボトルの水が半分近くに減ってしまっていたので、すかさず補給。タイムロスはほとんど無かったけど、最終グループ出走でも給水してる人は殆どいない。これはかなり引いた。みんな頑張ってるな・・・。


10km地点を越えても変わらないペースでレースは進む。


多くのヒルクライムレースがそうなのであろうが、ずっと続く長い道よりも、カーブが連続して小さな目標を少しずつクリアしていくコースのなので、走っていて楽しい。次はどんな道になるんだろうか。というのが曲がるまでわからない。まるで人生のようだと余計なことを考えながらペダルを踏む。


15km地点を越えると第二給水所地点が恋しくなる。補給したいわけではなく、ただただそこまで早く到達したいという気持ちでいっぱい。
10km地点までは、すぐ隣で心拍数を上げまくってヒーハーしてる人が結構いたが、さすがに最終スタート組だと体が持たないのか、他の人も心拍数を上げまくるよりは自分のペースで進み、ゴールまで確実に到着しようという雰囲気がありありと感じられ、ペースも少々の落ちているのがわかる。(俺も含めて)


4合目を超えてしばらくしたところで平坦な道が広がる。ここでスピードを出してみる。何キロでるかなーと見ながらニヤニヤしながらサイコンを見ていたが、そうとう疲労していたせいで、最高でも32kmくらいしか出せませんでしたorz


ゴールまでの最後300mくらいの坂は本当にきつい。とにかくダンシングしてもがいてゴールしろと言われたが、そんな気力すらないままゴール。
長かった。けど、ちゃんとゴールできてよかった。そんな気分でのゴールインでした。


後でゴールシーンの写真をオールスポーツでみたら酷い顔をしてました。すみません。今回その写真は買いません。。。
そして私のタイムは・・・恥ずかしくて書けません。これはもう惨敗と言えるレベル。初めて参加したヒルクライムのイベントで、自分の脚力の無さを実感しました。


ゴール後。5合目で何かあるかなーと思ってウロウロしたけど特になし。土産物屋で飯を食う人、談笑する人、すぐに帰る準備する人などなど。私はトイレにいって荷物を受け取り写真を撮影してから、しばらくボーっとしてから下山。


下山は並び行列が出来ていて、降りるのにも若干の時間制限をされました。といっても10分くらいまった程度だったけど。
快適に安全に降りるためには、この程度の規制は必要なのだろうと降りる途中に気づきました。
下りは寒い。私が寒がりということもあるだろうが、やっぱり寒い。下山後の吉田うどんは暖かくて美味しかった!


というわけで、自転車がまた好きになってしまった一日でした。来年も出場して、今年の俺を越えるぞ!!そう誓いました。


全体的に大満足なイベントで、楽しかった。こんな大規模なイベントなのに、ちゃんと大きなトラブルもなく運営していただいた関係者の方々に感謝です。
来年もちゃんと申し込みできたら参加したいなーと思えるいいイベントでした。次はもっと鍛えてから大会に臨みます。


で、本気でローラー台を買うまいか迷っている今日この頃。



■反省

自らの走りこみ(といっても2週間に1回50km程度を走ってる程度だけど)の少なさと軽量化していなかったことが当然の敗因。


私のバイクはColnagoのarte105(08モデル)で、ペダルなし完成車の重量が8.7Kg。ホイールをaksiumからzondaに換装してるので、400gくらいは軽量化されているかわりに、当然のことながらペダルが必要で、そのほかにも代えのチューブ、ポンプ、ボトルケージ、サドルバック、サイコン搭載をとうさいしており、測ってみたら車重が9.4Kgだった。

走る前にもっと考えておけばよかった。これは出場者の中でも結構重いほうだろう。自らの軽量化とともに、バイクの軽量化を合わせて実施し、来年こそはとリベンジを誓うのであった。



■備忘録


1.バイクは前日に預けられる。北麓公園の体育館で一晩預かってくれる。
直前までバイクをいじらなくていい人、面倒くさい人、駐車場が遠くて脚力に自信がなく駐車場から自走したくない人にオススメ。


2.スタート地点近くの仮設トイレはすごく並びます。ちょっと離れたトイレに行けばすんなり使うことができる


3.今年はそうでもなかったらしいが、五合目から北麓公園までのダウンヒルは結構寒い。冬グローブやウェアなど冬装備は必須。