DeNAの決算がすごい
DeNA、驚異の急成長、上期売上高500億円に「グローバルナンバーワン」目指す
ディー・エヌ・エー(DeNA)が7月30日に発表した2010年4〜6月期連結決算は、売上高が前年同期比2.7倍の241億円、営業利益が同3.8倍の119億円と急成長をとげた。ソーシャルゲームの急拡大によるもので、売上高・営業利益ともに過去最高を更新した。2010年度上期(4〜9月)の業績予想は、売上高が500億円、営業利益が240億円。前期1年間の売り上げ(481億円)を半期で上回る計算だが、「これも単なる通過点」と、南場智子社長は冷静だ。
ソーシャルゲームのグローバルナンバーワン企業を目指し、マルチプラットフォーム展開や世界展開を進めていく。10月にはPCサイト「Yahoo!モバゲー」をスタートするほか、年内に「モバゲータウン」をスマートフォン対応させる計画だ。
ソーシャルゲームの市場が急拡大して儲かりまくっているということか。
というか、「売上高が前年同期比2.7倍の241億円、営業利益が同3.8倍の119億円」ってハンパない数字だな。SNSの成長エンジンがソーシャルゲームでここまでの市場規模に成長するとは、いやはや予想できませんでした。
対して29日に発表した任天堂
任天堂が29日発表した2010年4〜6月期の連結決算は、最終損益が252億円の赤字(前年同期は423億円の黒字)だった。為替相場で対ユーロを中心に円高が進み、外貨建てで保有する現預金や売掛金について705億円の為替差損が発生した。携帯型ゲーム機の販売低迷も響いた。四半期で最終赤字になるのは08年1〜3月期以来、9四半期ぶり。
売上高は26%減の1886億円だった。3次元(3D)対応の新しい携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の発売を控え、既存のDSの販売が47%減の315万台と落ち込んだ。据え置き型ゲーム機「Wii」は、マリオシリーズのソフトがけん引し36%増えたものの、DSの不振を補えなかった。営業利益は42%減の233億円だった。
任天堂の赤字決算は為替差益によるところが大きいとはいえ、こういう記事がでるとソーシャルゲームがパッケージ型アプリに対する破壊的イノベーションで、DSの領域を大きく侵食しつつあると感じる。