グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業を読んだ。
タイトルの釣りっぷりがすごいな・・・。
- 作者: 夏野剛
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/07
- メディア: 新書
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書いてあることは一般的な内容が多い。
・テクノロジーがビジネスを作るわけではない
・ウェブビジネスは好きであることが必要
・ウェブビジネスは既存ビジネスを気にしすぎないことが大事
・徹底的なユーザ視点が大事
こんな感じのことが書いてあったようななかったような。正直言って印象が薄い。
それより気になるのが愚痴の多さ。今の経営者層だけでなく、日本を動かしている団塊前後の世代に対して早く引退しろと説いているようにしか読めない。DoCoMoで相当苦労して、そのあとも鬱憤が貯まってたのでしょうかねぇ・・。
まぁ、私の個人的な要望としては、DoCoMoのi-modeの成功体験と反省を活かして、今後どうしていきたいのかを前向きに書いて欲しかったと思う。
私は、他の誰が何を言おうと、夏野さんは成功者だと思う。外部からDoCoMoに入って(もちろん彼だけの功績ではないが)新たな市場をつくり、一大ビジネスの立役者になって世界からも注目された稀有な存在だ。
けど、だからこそ書いて欲しい。
確かに日本では成功した、けど、今後に世界で成功するためにはどうしたらいいのか?そんなビジョンを明確にこの本で知りたかったなぁと思う。批判は多いと思うが、夏野さんの実力はこんなもんじゃないはず。彼が経営に携わる企業の将来がどんな未来像を描くのか、この目で見せて欲しい、そう思うのです。