流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

勝者なき戦い!?


東芝HD-DVD撤退だそうだ。早速ニュースになってる。第一印象は意外と早く決着がついたなーという印象。


東芝>HD撤退へ ブルーレイ支持広がり、継続困難に
2月16日21時27分配信 毎日新聞

高画質のハイビジョン映像を長時間録画できる新世代DVD対応機の規格争いで、東芝は16日、「HD−DVD」(HD)方式から撤退する方向で最終調整に入った。ライバルの「ブルーレイ・ディスク」(BD)方式に販売シェアで大きく引き離され、ソフトを供給する米映画会社も相次いでBD方式への支持を表明し、HDの劣勢が鮮明となり、事業継続は困難と判断した。東芝の離脱で互換性のない両方式の規格争いはBD勝利で決着する見通しとなった。
東芝首脳は同日夜、「いろいろなシナリオを想定して検討している。来週中には決める」と語った。

新世代DVDを巡っては、東芝が推進するHDと、ソニー松下電器産業日立製作所が推進するBDが激しい主導権争いを展開してきた。だが、新世代DVDの販売が本格化した昨年の年末商戦で、日本ではBD方式が90%超のシェアを占め、HDを圧倒した。
また、市場動向を左右する映画ソフトの品ぞろえでも、ワーナーブラザースがBDに一本化すると発表するなど映画界でBD支持の動きが広がった。15日には、小売り世界最大手ウォルマート・ストアーズもBD方式支持を表明。HD陣営は巻き返しが困難な状態に追い込まれた。
東芝は当面、店頭販売は継続するが、生産は停止し、在庫がなくなり次第、販売も取りやめるとみられる。


既に買ってしまった人には可哀想としか言いようが無いが、個人的には賢明な判断だと思う。東芝は、このタイミングで撤退しないともっと手痛い目にあっただろう。米映画大手のワーナー・ブラザーズがブルーレイ支持を表明したのが最後の一押しになったんだろう。


Wikipediaの家電機器の規格争いを見てみたら、こんな感じだった。

- ビデオテープレコーダ: VHS対ベータマックス
- 映像ディスク: LD対VHD
- 8ミリビデオ対VHS-C
- MD対DCC
- DVD関連規格
   → DVDフォーラム規格(DVD-)対DVD+RWアライアンス規格(Plus、DVD+)
   → DVD+RWDVD-RAM
   → DVD-RWDVD-RAM (DVDレコーダー)
- 新世代DVD: Blu-ray DiscHD DVD
- デジタルカメラメモリーカード: コンパクトフラッシュスマートメディア対マルチメディアカード
- SDメモリーカードメモリースティック対xDピクチャーカード
- 2008年現在主に携帯電話用の超小型メモリーカード: microSDカード対メモリースティックマイクロ対MMCマイクロ
- 音声ディスク: Super Audio CDDVD-Audio


いろいろあるなぁ。だがしかし、ブルーレイもいつまで安泰か。。

数年後には、次世代DVDそのものが敗者になる可能性もあるだろう。近い将来、メディアの多くは、現在のようなパッケージ販売ではなく、ネット経由でハードディスクに落とす、もしくはストリーミングでの配信に徐々に切り替わっていくだろう。

日本は、次世代の次世代争いに遅れをとっている。東芝には、ぜひともこの経験を糧にして次の次を見据えて頑張って欲しいです。