流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

コンビニ問題というエントリーを見て思い出した

コンビニ問題と言うエントリーを見て、某大手コンビニチェーンに勤めていた知人の話を思い出した。
その知人は私よりも10コほど年上の方で、かつ数年前に勤めていたコンビニチェーンを退職されてしまったので、今でもこの話が通じるかどうか不明です。話半分で読んでください。


コンビニチェーンってたくさんあって、各社がしのぎを削ってますよね。
各社は店舗数で勝負したり、女性に強いアピールをしたり、安全性を訴えたりなどのいろんな特徴があります。同じ業態でフランチャイズ展開をする中で、コンビニ各社がチェーン独自の運営のノウハウやら、インフラやらを持っています。


んで、コンビニ加盟店オーナーは、市場が飽和状態になって売り上げをなかなか伸ばせない状況で、どうやったら利益を最大化できるか、ということを考える。とは言っても、コンビニチェーンは業務の多くがマニュアル化されており、かわったことはできない。売り上げを最大化できない以上は、支出を減らすしかない。


ブランド力が高いコンビニチェーンは、その運営ノウハウ、集客力、商品力などが高いため、当然の事ながら本部に献上するロイヤリティー(献上金)が高い。そこで考えられる手段としては、コンビニのオーナーは少しでも支出を減らすために、ほかのチェーン店に鞍替えして、本部に支払う献上金を安くしようって発想が出てくるわけです。


コンビニ本部からは、担当のエリアごとに社員が派遣されていて、通常は担当エリアの売り上げをいかに伸ばすかという役割を与えられてます。だから、他のコンビニに鞍替えされたらたまったものではない。様々な手段で鞍替えをしないように


・コンビニチェーン店の契約に、長期契約のしばりを入れ、他のコンビニに鞍替えされないようにする
・オーナーと仲良くなり、情に訴えかける
・違うチェーン店にしたときのデメリットを日々伝える


などの手段を使うわけです。


しかしながら、立地に優れて収益性が高い優良店には、他のコンビニチェーン店から「うちに鞍替えしましょーよ」ってな甘い誘いをしてくるそうです。そこには、以前よりも安いロイヤリティーで、そのほかの契約条件も有利な条件にして、オーナーに鞍替えするようアプローチをしてくるそうです。


というわけで、、悲しくも他のチェーン店に鞍替えされてしまうケースはやっぱりある。そんな場合、どうするか。ケースにもよるらしいのですが、鞍替えされた店の真向かいとか隣とか、酷いときには1つの店を両側から挟むように、もろに商圏かかぶるところに店を建て「見せしめ」をすることがあるらしいです。


これぞまさに「ザ・コンビニ」の世界。


いちおうは、「これまでXXコンビニを愛用頂いていたお客様へ、いままでと同じ品質のサービスを提供するため」という名目があるんですが、傍から見たら明らかなこと。

それでも他のコンビニチェーン店に鞍替えされてしまうようなケースは後をたたないけど、採算を度外視しても「見せしめ」をしないと同じことしちゃうオーナーが後をたたないので、時としてあからさまな「見せしめ」をすることが多い。その抑止力が働いて、ノウハウが流出することを防ぎ、優良な店舗を確保するようにしてるんだそうな。


ビジネスの世界ってそんなものなのかもしれません。
まぁ、コンビニは大好きだし、各社の特徴を楽しむために今のコンビニはもっと発展して欲しいし、無くなったら困るのでうまいこと共存してほしいんですけどね。