流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

床屋CRMだそうだ。


生命保険立ち上げ日誌のエントリー「床屋CRM」を読んだ。
床屋もCRMをもう少しちゃんとやれば売り上げ上がるのに・・・なんでやらないんだろうなーって感じで書かれたのでしょうか。


身なりに気を使っている人なら自主的にすぐ行くのでしょうが、僕なんかは逆に自分の履歴がデータベース化されていて、プッシュメールで「前回からあと1週間でちょうど●日です。そろそろ、リフレッシュされに来られたらどうでしょうか。
以前ご指定頂いた、木曜日の19時に仮予約を取らせて頂きました。他の日時がよい場合は、お電話ください。
ご来店をお待ちしております。」とでも言われたら、間違いなく行ってしまうのになぁ。
花屋のウェブサイトは記念日を登録して、その前にアラートを出すようになっている。おそらくIT化が進みにくい産業なのでしょうが、能動的なCRMが売上増に繋がる例は、きっとほかにもいくらでもあるのでしょうね。生保は?

なるほどなるほど。タイミングを見計らって通知する仕組みを作れば、需要が喚起されて、確かに客が増えるかも。特に床屋みたいな「仮に1-2週間ぐらい床屋に行かなくても、特に問題は無い」というような性質のものだったらなお更かもしれない。あったら便利だし、コストもそれほど必要とされない。


確かに「まだまだCRMできるもの」ってのは、いろんな業界でまだまだあるような気がする
ってなことを、考えましたが、そういえば自分も似たような心当たりがあるので書いてみる。床屋の話ではありません。歯医者の話。


歯は毎日使うものだし、磨いていてもだんだん汚れてくる。だから、定期健診で歯垢を取り除いたり虫歯がないか常にチェックすることが必要。私が通う会社近くの歯科では、「そろそろ定期健診のタイミングですよ」という顧客通知はハガキをつかって通知してきます。顧客管理はPCを使っているようですが、最後に歯医者に行ってから3ヶ月ぐらい経過すると、歯医者からそろそろ定期健診ですってなハガキがくるんです。


ハガキをもらった当人としては、「あれ!?もう3ヶ月経ったのかー。早いなってな感じでリマインダをされるわけです。携帯だったらもっと簡単にコストをかけずにタイムリーに面白くメール送れるのにって考えましたが、こういう未開拓な分野があるからこそ、IT業界がまだ発展できる素地があるんだと思ってしまいました。

生保もそうかもしれません。っていうか、わからなさすぎ。
つい最近、私が契約している保険を見直しましたが、あえてわかりづらく書いているんじゃないかと思えるほど・・・。ひどいよ。というわけで、ネットライフさんには頑張って欲しいものです。

    • -

ちなみに以下は余談ですが。。


私は元来、大の歯医者嫌いなんんですが、虫歯の治療が終わっても、定期健診を受けに通い続けてしまってるんです。
それはなぜか。。


その歯医者では、きれいな女性が担当してくれるんですよ!!



通い始めは3年前ぐらいで、当時は女性の歯医者さんが担当してくれてました。アナウンサーみたいなしゃべり方をしてくれる人で、ルックスは恋の空騒ぎに出てきそうな感じの、いわば「エロい」感じの人。
超満足しながら、しばらく虫歯の治療で通ってましたが、その人が1年ぐらい前に辞め男性の歯科医に担当代えとなってしまいました。

ところがなぜかそのタイミングでかわいい感じの歯科衛生士が担当としてアサインされたわけですよ。
その女性。何がすごいかって簡単に説明すると。


キャ○クラトークを展開してくれるんです


仕事柄、夜の街にはよく出向く事が多いのですが、歯医者で会話する内容と歯医者で交わす会話の内容がそっくりなんですよ。何回か通ってると

「こんど飲み会しましょう」とか「今彼氏いないんですよー」とか「XX行った事ないんで、こんど旅行一緒にいきませんか?」云々。


当然、現実世界ではモテたりしませんので、こういった言葉を聞くと妙にコーフンします。
シラフな状態ではありつつも、歯医者というちょっとだけ非日常な空間で、されるがままの無防備な状態でいろいろと話をしてきてくれるんですよ。
俺もしかしたら夜のお店に来てしまったのかと勘違いをしてしまうかのような錯覚に陥りながら、交わすその会話がすごく楽しい・・・。
これって自分のツボを抑えた的確な攻め方をしてるなーと思わざるを得ませんでした。


んで、冷静にふと考えると、その歯医者で女性が担当してくれていることは、もしかしたら顧客維持のために意図的にやっているのかも・・・
っていうかむしろこれは絶対顧客維持のための歯医者による戦略だろと勝手に深読みをしてしまいました。
そして、CRMの本質は、顧客との関係性を高めて収益を向上させることを改めて考えさせられた次第です。


(※自分でこの文章を書いててアホかと思うのですが、もう書かずにはいられませんでした。あー書いちゃった)