流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

ブログ限界論


GIGAZINEにブログ限界論なる記事がでていた。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20071124_blog_limit/

記事の内容は、GIGAZINEの記者が「ブログ限界論」トークセッションにパネラーの一人として参加してきたという内容だ。5つの視点から語られてます。

■ブログはつまらなくなった……?
スパムブログを排除するシステムの必要性
■無数の砂粒からダイヤの原石を見つけ出す作業
■現在の日本のブログの限界、リアル社会に影響力を与える力が弱い
■最後の希望、インターネットは個人のチカラを最大化するツールになれるか

たしかに、検索をするとブログ関係のサイトにたどり着くことは多くなった。
果たしてブログはつまらなくなったのだろうか・・・?
わたしはそうは思わない。というか、そんなこと考えることもない。


ブログは個人による情報発信だからこそ、玉石混淆の情報に溢れている。ブログは当然のようにスパムもあれば出版物と同等もしくはそれ以上のクオリティを保っているものもあるし、私自身、毎日欠かさず見るようなブログもある。
そのようなブログは、多くの労力を割いているのがわかるし、生の情報がダイレクトに伝わってくるし、コメント欄のやりとりなどは大変参考になることも多い。


ブログが全て正だと言うつもりはさらさら無いが、インターネットによる情報入手が簡易になり、いろいろな人が情報発信をするようになると、発信者それぞれの人の目が肥えてくる。自分で試したり作ったりすると、製作者がその製作物にどれだけの力を込めたのかわかるようになるものだ。


すると、新聞記事でも以前は気がつかなかった「明らかに手を抜いているなぁこれ」って思ったり、逆に「これは力いれてるなぁ」と感じさせるような記事にであったりする。
メディアの記事は給料を貰ってる人が作っているので、当然のように全体的な質は高いが、その中でもひどいものはある。事実、稚拙だったり、捏造に近い事をしているメディアはネット住民たちに叩かれることが多い。


まぁ、今はブログという新しいメディアが出てきて、その役割の一部が既存メディアから置き換わろうとしている過渡期なので、一筋縄ではいかないだろう。ただ、ほぼすべてのビジネスって最初から綺麗に進んでるものなんてないですからね。


以前から言われていた個人発信における質の向上や内容の信憑性などの問題はいまだにクリアできていないけど、技術的な進歩とリテラシーの向上を含め、時間が解決してくれる問題なのだろう。


・全体的な質が低い→個人のスキルアップが必要。故に時間がかかる
・スパムが多い→スパム対策技術の発達。ゆえに時間がかかる
・検索結果からたどりつけない→サーチエンジンによる技術革新と個人のスキルアップが必要。ゆえに時間がかかる



梅田望夫先生が著書の中ではてな近藤淳也さんの言葉を引用していた。
「ネットは知恵を預けると利子をつけて返す銀行」

日本語圏のネットもどんどん「知的で豊穣なもの」でなって欲しいですなぁ。