流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

ブログの社内利用

ちょっと前の記事になってしまいますが、@ITのIDCの記事

IDCが調査
50人未満の企業は8割が社内ブログ開設(2007/10/19)

 IDGジャパンは10月19日、企業におけるブログ、SNSの導入に関する調査結果を発表した。すでに35%の企業が外部向けWebサイトにブログツールを活用しているという。

まぁ、セミナー申込者に対するアンケートなので、実態よりは全然多い結果が出ていると思いますが、社外への情報発信や社内の情報共有にブログツールがどんどん導入されているってことは間違いないですな。


ブログツールの導入にはプラスの面が多いと思いますが、社内のコミュニケーションツールとして運用する場合、いろいろと難しい問題が出てくると思います。


1点目は情報の精度の問題で、実際のインターネットの世界でも議論されてきた内容です。
ブログの場合は特に「いい情報」と「悪い情報」が入り乱れ、どの情報が真の情報なのかわかりづらい。私が知っている例でも、誤った情報が伝わって、エンドユーザに間違った情報を伝えてしまうという問題がありました。(まぁ、この例は社内でちゃんとアナウンスしていなかったから問題になったわけですが・・・)


2点目は、そもそも「使われるのか?」ってこと。
ナレッジ共有は、使われてこそ価値があがるものですが、逆に使われなかったら全く意味の無いものになってしまいます。まずは使えるツールであることを認識してもらい、書き込みを促進するような対応策が必要となりますね。また、使いやすいインタフェースや、多くなった情報を簡単に検索できるような仕組みも大事になってくると思います。


3点目は、社員のアクティビティ管理がしにくくなるということ。こちらの方が問題かもしれません。
普通にお遊び程度に書き込みをしていても、仕事をしていると認識されるため、書き込みや閲覧に興じる社員が増えること。
社員同士のナレッジは共有できるメリットがある反面、書き込みや閲覧にこれまでにない時間を使うことになってしまいます。
仕事に使うためであれば問題ないのですが、仕事とそうでない場合の情報収集って、線引きがしにくいですよね。


批判的なコメントになってしまいましたが、私自身は社内ブログツール導入には賛成派です。社内ナレッジ共有のスタンダードとして定着するんでしょうかね。

単なる流行で終わって欲しくないと思い、日記に書いてみました。