流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

トルコ旅行3日目。(カッパドキア2日目)

今日は旅行3日目でカッパドキア滞在の2日目、楽しみにしていた気球ツアーの日。


カッパドキアでは、気球のツアーを行っている。気球にはいつかどこかで乗りたいと思っていたのだ。気球ツアーは30-40分のショートツアーで約170トルコリラ。結構するなぁと思いつつ、この体験は何事にも代えられないだろう。前日にホテルで申し込んだ。


朝5時に起床。まだ夜明け前で空は少し明るいものの、まだ太陽は出ていない。5時30分になって、ホテルに送迎バスが到着。気球ツアーの会社がバスで迎えに来るのだ。


会場に到着した後、気球のセットアップを待っている間、コーヒー(ネスカフェ)を飲みクラッカーをほおばりながら出発を待つ。既にあちこちで気球があがっている。ざっと周りを見回しても15個ぐらい飛んでいた。やはり、どの気球も日の出の時間に合わせて飛ばしているようだ。


気球のセットアップをぼーっと眺める。それまで気球を間近で見たことはなかったが、徐々に気球が大きく膨らんでいく姿は壮大の一言だ。バックの青空(夜明け前で白みがかった淡いブルー)とのコントラストが美しい。


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やがて我々の番が回ってきた。

気球は10人乗り程度で、オーストラリア人の初老の夫婦、韓国人の兄妹、インド人と思われる女性(どこから来たか聞くの忘れた)、と我らが怪しい日本人二人組。そして、気球を操縦する2人が乗り込んだ。

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気球に乗り込んだ後、ほどなくしてから気球がふわっとあがる。なんともいえない浮揚感で、この感覚は何ともいえない。上に引っ張られるような不思議な感じがする。隣のインド女性は「すごく不思議な感覚ね。でも悪くないわ」なんて事を言っている。その通りだ。

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気球はバーナーの熱のせいで意外と暑い、ただ足元は涼しい。カッパドキアは内陸部のため昼夜の寒暖差が激しいのだ。たぶん冬のカッパドキアは寒いんだろうな。気球に乗っている間は意外と暑かったので、用意した上着はすぐに不要になった。


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気球は上空へぐんぐん上昇していく。ふと見るとすぐ近くだけでも数個の気球が飛んでいる。素晴らしい景色と未体験の浮遊感。カッパドキアでのこの不思議な体験はそれだけの価値がある。この感動はなかなか表現できない。デジカメで写真とムービーをたくさん撮ったのだが、興奮しすぎてあまりいい写真が撮れていなかったのがかなり悔やまれる。


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もともと30-40分程度の予定だったのに、気がつくと1時間以上飛んでいた。着陸後、カッパドキアのスパークリングワインで乾杯。この短い体験を終えた皆がとても興奮していて、皆とてもいい顔をしていた。気球ツアーは超満足の体験で、振り返ってみてこの気球の体験は、今回のトルコ旅行の中でも一番の体験だったと言える。カッパドキアに旅するひとがいたら是非オススメしたい。



カッパドキアでのバルーントリップを終えた後、ホテルに戻り朝食を食べる。そして、前日と同じようにスクーターを借りてカッパドキア散策にでかけた。


まずは、ウチヒサルに行く。あまりの凄い景色に感動しまくり。特にギョレメ方向の景色が素晴らしい。正直、ここまで壮大な景色はなかなかお目にかかれない。おそらくカッパドキアのバルーンに乗ってからだと思うが、以降カッパドキアにいる最中は何を見ても感動するようになってしまった。思いっきりツボにハマってしまった感じだ。


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(こんな感じの景色)


その後、カイマクル地下都市へ。期待していたよりも単調で大きな感動は特に無かったのだが、こんな穴ぐらによく3000人も生活できていたなーと驚く。


途中、道がわからず数回ガソリンスタンドに寄るが、ガソリンスタンドの店員がチャイやジュースなどを御馳走してくれたりと、みな親切にしてくれた。コトバが通じなくても、もてなしの心だけは忘れない。日本では外人に対してここまで親切にはなれないだろう。カッパドキアの方々はみな親切だ。



その後、ギョレメに帰り昼食を摂った後、ユルギュップにあるハマム(トルコ風呂)へ。

まずは湯で体を流して体を清め、サウナで汗を流し、中央にある暖められた床の上に寝そべる。20分ぐらいして全身が温かくなったところでオッサンがやってきて、全身の垢すりをしてくれる。

自分の垢すりを担当したのはかなり屈強な男だったのだが、迫られたらどうしようと思ってしまったが、特にハプニングもなく終了。ハマムでの垢すりはエンターテインメント色をなくした日本の健康ランドや韓国の垢すりという感じだろうか。これで12YTL(日本円にすると1000円ぐらい)は物価を考慮すると安い方だろう。



トルコのお風呂に入った後、カフェでお茶する。フレッシュオレンジジュースが3.5トルコリラ(YTL)。日本より少しだけ安いかな。


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そういえば、カッパドキアの物価は想定していたより全然高い。昼飯で10YTL、夕飯で15-20YTLぐらいかかる。ま、観光客向けなんだろうけど、このあたりは意外でした。


また、人々の足として欠かすことができない車はボロいのがたくさん走っている。平均すると15年以上は使っているじゃないかと思える。ま、それはいいとしてガソリンがすごく高い!。1リッターで2.5YTLだから日本円にして200円ちょいだとすると、日本の1.5倍以上する計算となる。スゲー高いな。



さておき、19時にホテルに戻る予定だったので早めにホテルに戻る。


ホテルでディナーを食べていると、近くのテーブルで日本人女性3人が飯を食いながら話をしていた。その3人のうち2人は大学生で1人はその母親ぐらいの歳の人。最初は親子かと思ったが、言葉遣いが違うので、ツアーなどでたまたま一緒になったのだろうか。その方々が結婚について話をしていた。


おばちゃん「いいところに就職して、いい旦那を捕まえなさいよ〜。大企業だったら安泰だからね」

大学生二人「そうなんですよ。だから大企業に入らないと、安定した生活を送れないから、是が非でもいい会社に就職して主婦になって楽な生活を送って・・・だからすぐに結婚しないと!」

・・・ってな会話を延々繰り返していた。おばちゃんはともかく、大学生2人も本気でそう思っているのだろうか??。みんなが皆そうだとは思わないが、そんな人がたくさんいる限りは社会の女性に対する見方もなかなか変わらないよなーと思いつつ、ついつい本音を語ってしまうのが旅ってもんなのかなぁと少し現実に戻される。男2人で苦笑いをしていた。


飯を済ませ、部屋で少し休んでからギョレメの街に繰り出す。意外と夜は遅いが12時を過ぎるとほとんど人がいなくなってしまった。
4日目に続く。