流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

7/2 トルコ旅行2日目。(カッパドキア1日目)

6時起床、昨日はよく見えなかった海と日の出が見える。素晴らしい天気になりそうだ。


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イスタンブールのホテルからタクシーで国内線の空港へ。イスタンブールからカイセリへの便の出発を待つが、飛行予定の8時35分になってもなかなか出発せず、結局1時間ほど待ってようやく出発する。そして、予定より1時間近く遅れてカイセリ空港に到着。

カイセリ空港は想像したとおりの小さい空港だった。例えて言うと、あまり覚えてないんだけど、広島空港より小さく、屋久島の空港より大きい。石見空港ぐらいの大きさかな。我ながらすげーわかりづらい例えだ。


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空港に迎えに来てくれたホテルのシャトルバス(10人乗り)で、ホテルに向かうおうとするも、なかなか出発しない。どうやらほかの到着客を待っていたようだ。待ってる間特に説明はなし。そして、30分ほど待った後にようやく出発。この国は時間にルーズなのか?と感じてしまう。(※後の旅程はそれほどズレなかったので、実はあまりルーズではなかった)

車中では、バスの運転手から色々と話をきいた。日本語がある程度話せる人だったので、少し以外だったのだが、その運転手(トルコ人)は、日本には友達が沢山いるらしい。さらに聞いてみると、彼曰く、その友達というのはみな日本人で元彼女らしい。

トルコでは日本語でいろいろと話しかけられることが多かった。その後にも、旅先で出会って色々と話しかけられたが、その多くのトルコ人の男性は口々に「日本人の女性と付き合っていた」という。トルコでは仲良く会話を交わすだけで彼女と考えてしまうのではないか!?と、考えてしまったが、よくわからない。ここらへん、よくご存知の方がいらっしゃったら教えてください。


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空港からクルマで50分ほど走り、カッパドキアに到着する。途中、悪路を走るのかと思いきや、全然そんなことはなくフツーの田舎道を延々と走っていた。ただ、カッパドキア周辺に入るとさすがに周囲の景色が一変し驚く。

いきなり景色が変わる。まるで大昔に到着したみたいだと思った。私たちが宿泊したのはギョレメという町のアタマンホテルという日本人旅行客に結構有名な洞窟部屋があるホテル。ただ、洞窟部屋は予約いっぱいで宿泊できなかったため、結局、普通の部屋に宿泊したのだけれど。(´Д`)


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シャトルバスでホテルの前までバスで送ってもらった後は、ホテルでのチェックインを済ませ、早々と遺跡群に向かう。

まずは徒歩でギョレメの街から野外博物館に行く。ここはイスラム教徒からの迫害を逃れ、岩山に洞窟を掘って教会などを造った遺跡がそのまま残されている。洞窟の中の教会にはフレスコ画が残されているが、そのほとんどが目を消されている。

目を消したのはイスラム教徒によるものらしい。この野外博物館の全体がキリスト教迫害の歴史でもあると考えるとなんだか複雑な気分になった。キリスト教徒は迫害を逃れ、一体どんな生活をしていたのか想像してみる。


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それにしても暑い。ギョレメの町からギョレメ野外博物館は徒歩15分程度なのだが、あまりに直射日光が激しく、他の場所は更に離れているため他の交通手段はないものかと考えてみる。ホテルで1日観光ガイドを頼むという選択肢はあるが、できれば自分たちで自由に楽しみたい。何か他の手段は無いものか・・・うーむ。


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と、考えていたのですが、ガイドブックには載ってない交通手段がありました。それは、原付バイク。


カッパドキアは結構広くて、数キロから数十キロほど離れた場所に見所が各所に点在している。たくさんの見どころを回ろうとすると徒歩での移動はほぼ不可能で移動に時間がかかる。ツアーで見所をまとめて見る人にとっては問題ないほどの距離だが、個人で旅行してる人たちには途方もない距離です。

そして、カッパドキアの見所近辺にはほとんどタクシーが走っていないため、個人旅行の場合はホテルなどでガイドを頼んで車で移動するなどの方法しかない。


しかし、旅行ガイド(地球の歩き方)には書かれていなかったが、ギョレメの街中ではマウンテンマイクと原付バイクの両方をレンタルしている店が結構あります。日本人ツーリスト向けには一般的ではないかもしれないが、おそらくは、諸外国の旅行者用向けには一般的な移動手段のように思われました。



事実、カッパドキア滞在の初日に私たちが手続きをしている横でアメリカ人3人組もレンタルしてたし、私たちが宿泊したギョレメではバイクのレンタルショップを数件見かけました。また、多分ネヴシェヒルやユルギュップにもバイクのレンタルショップを街中で見かけたので、観光客にとってはメジャーな交通手段なのだろうと思います。

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(こんな感じのバイクです)


原付バイクのレンタル価格は(いろんな店を比較したわけではありませんが)2時間で20トルコリラ、それから2時間刻みで5トルコリラずつ料金が上がっていくシステムでした。料金はある程度目安の価格で、交渉しだいで金額は下げることが可能。(ちなみに1トルコリラは日本円にして80円程度)

ただし、原付バイクのクオリティは期待しない方がいいです。レンタルした原付バイクは日本で乗ったことがある原付バイクと比べて比較しようもないほどエンジンがボロかったです。まぁ、ろくな整備もされてなさそうだったし、ロクな使われ方もしていないんだろうけど。

ちなみに、移動手段としてマウンテンバイクを使うという選択肢もありますが、カッパドキア内での移動は数キロ(見所によっては数十キロ)あり、かつアップダウンもあるため、近場で楽しむ人以外にはおススメできません。もちろん徒歩よりも機動力がアップすることは言うまでもありませんが、できれば原付スクーターを借りることをおススメします。

ちなみに、トルコのガソリンは高いです。5回ほどガソリンを入れましたが、1リッターあたり200円ぐらいします。日本と同様、店の外に値段を書いてますのでぼられた訳ではないと思います。ガソリンの使いすぎには注意しましょう。

※)途中で警察などにも呼び止められなかったので私は大丈夫でしたが、保険は当然入っておりません。もし、上記移動手段を選ばれるのであれば、すべて自己責任でお願いします。トラブルの責任は負えませんのであしからず。また、通貨は旅行時点(2005年7月)での値段です、トルコはインフレが凄いらしいので、時間が経ったら通貨価値が変動していると思われます。


ギョレメの街で4時間ほど原付スクーターを借りて、カッパドキア散策へ。もちろん二人乗り。ここでの散策は本当に最高だった。バイクで走り出すと風がマジで気持ちいい。出来ることなら自分のバイクで走りたかった。カッパドキア内を走る車は少なく、2人乗りの原付が少々遅く走っていても全然邪魔にならない。2人乗りをしながら、非日常を思う存分楽しむ。ここが日本ではないことを実感する。


まずはパジャバーに行く。たくさんのキノコ岩を眺めながら、奇岩群に驚く。キノコ岩の中には妖精がすんでいるという伝説が残っているんだと。実物を目の当たりにし、昔の人たちがそう言い伝えているのもわかる気がした。


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その後、ゼルヴェ野外博物館へ。

たくさんの住居跡を見て、こんなところにも人が住んでいたのかと驚く。たった60年ほど前まで実際に人が住んでいたらしい。宮崎駿の映画に出てきそうなそんな雰囲気。

人々はここでどんな生活を営んでいたのだろうか。目を閉じ、実際に人が住んでいたところを想像してみる。


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ゼルヴェを見学し終わり、夕暮れの時間が近づいたところで、夕日の有名な景観地であるローズバレーに向かう。


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2人乗りをしながら、またこの風景を見たいと切に思う。友人のKは、

「まるで映画のモーターサイクルダイアリーのようだ」

と言った。俺たち二人のどちらかはチェ・ゲバラのように世界を変える男になれるだろうか。ま、そんなことは無いだろうけど。でも、後で振り返ってみても、カッパドキアで過ごした3日間は筆舌し難い。

旅行中はとてもテンションがあがっていた。とくにカッパドキアはとてもよかった。ところが、この後にちょっとしたトラブルに見舞われることになる。


夕日の名所であるローズバレー内で原付スクーターを走らせてると、なんだか様子がおかしい・・・。スクーターのアクセルをひねっても速度が上がらないのだ。ほどなくして、道の真ん中でエンストしてしまった。


「どうしよう・・・」


持っていた携帯電話でレンタルショップに電話してスクーターが壊れてしまったことをつたない英語で説明し、迎えに来てもらうことになった。

レンタルショップの人が迎えに来るまでの間、夕日の景観スポットである丘の上から夕日を眺めたかったのだが、あきらめて丘に向かう途中の道わきで夕日を眺める。カッパドキアの夕日は素晴らしい。少なくとも、カッパドキアのような景色と夕日の組み合わせは日本で見られないね。


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ほどなくしてレンタル屋のおっちゃんがトラックで別の原付を運んできた。待ってる間はハラハラドキドキだったけど、ちゃんと迎えに来てもらえてよかった。とっぷりと日が暮れてしまったため、そのままレンタル屋に原付を返す。特に修理代金などは請求されなかったのでよかった。しかし、携帯電話が無かったらどうなっていたんだろう。持っててよかった携帯電話。そんなこんなでカッパドキアの初日は終わったのであった。