流されず逆らわず

コンピュータ関連のお仕事をしております。不惑を超えても惑い続ける男です。二児の父。

「談合しました」

業者“自己申告”「談合しました」 米沢市発注の工事、入札中止に /山形

 米沢市発注の「米沢市座の文化伝承館」の土蔵改修工事をめぐり、同市は入札参加業者が入札会で談合を「自己申告」したため入札を中止した。

(中略)

 この業者は「今回は自分が落札する順番だった。ルール違反だ」と主張。同課職員が「談合しているのか」と確かめると、「そうです」と認めた。会場にいた他の15業者と同課職員は、あぜんとしていたという。



(以降略)



本当に最低最悪の業者だな。談合するやつらも奴らだが、それをその場で告発するなんて、頭が悪すぎる。談合は業者側の論理であり、それをルールと言って憚らないのはひどい。あくまでも談合は不正であり、公共の利益を害するものであるという認識が全く無い。こんな業者は即取引停止、退場してもらうしかない。こんなことがまかり通っているのが日本なんですよなぁ。国が良くならないはずだ。



でも、この問題の根はもっと深いのかもしれない。



こんな考察がある。

日本とアメリカを比較すると、建設土建業に携わる国民の比率が、日本がアメリカと比較して2倍以上いると言うのだ。国土が日本の25倍広いアメリカと比較しての話だ。つまり、日本においては建設土建業関連の人口が明らかに過剰ではないか、ということ。



歴史を紐解いていくと、建設土建業が戦後から高度経済成長時代にかけての主力産業のひとつであった時代に、地方への分配手段として公共事業が積極的に行われた名残が今に残っており、本来の就業人口よりと比較して過剰な人材がいる・・・という歴史的背景があるというのだ。

本来の就業人口よりも多くいるということは、人材がだぶつき、財が分配されない。だから、談合せざるを得ないという説なんです。